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「邪魔するわァ」
『お待ちしておりました。』






前回の訪問からさほど経つことなく再会した私たち。なんでも、最近ここらで鬼が頻繁に出ているそうで。



「夕刻以降、絶対ェ外には出るな。いいな?」
『ふふ、分かってますよ。…でも、万が一の時は実弥さんが助けてくれますよね?』
「…たりめェだろ。」





ふいと横を向く彼の横顔が、
心做しか、ほんのり赤く染まっているような気がした。
















『…あ、』

翌日、
夕餉の支度をしていた時、ふと小豆がないことに気付く。今日もまた、おはぎを作ろうと思っていた私にとってそれは致命的なことだった。








ー 絶対ェ外には出るな。








『…少し日が暮れてきたけど、大丈夫よね…?』


実弥さんは今任務に出ていて此処にはいない。
彼が戻ってくる前に戻れば大丈夫…。
そんな甘い考えで、私は屋敷を飛び出した。











『どうにか間に合いそうね…。』

店主と立ち話をしてしまったせいで、日はとうに暮れていた。屋敷まで後少し、どうか実弥さんがまだ到着していないことを願った。







“美味そうな女”

肩にとてつもない痛みが襲い、気がついた時にはもう、目の前は地面だった。




『、ひっ…』
「この匂い…お前稀血だな?こんな所で運が良い。女で稀血とはこの上ないご馳走だ。」




悪く思うなよ、なんて涎を垂らしたバケモノが近付いてくる。今まで縁がなかったが、そうかこれが鬼か、とこんな状況の中でもどこか落ち着いている自分がいた。








『実弥さん、ごめんなさい。』

この内に秘めた思いを、せめてお伝えしたかった。
鋭い牙はもう目前、私は目を閉じてその時を待った。














「謝るなら約束くらい守れやァ!!!!!」


突如襲った竜巻に、目を開けていられない。
目の前から聞こえる断末魔の叫びは耳が壊れそうなほど大きいがやがて小さくなって消える。













「馬鹿がァ。」

ふわりと感じる温もりに、
抱きしめられていると気づくのにはそう時間はかからなかった。


7、→←5、



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ユリア(プロフ) - ねぇえええええまって私も聞いてない久々ツク開いたらなんなのこれ何で呼んでくれな(死) (2022年11月1日 22時) (レス) id: 5f1067fe3a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - みおさん» ありがとうございます💖もう少し更新続きますので楽しんで頂ければ嬉しいです💖感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - あさひゆうひさん» あさひの新作通知もずっと待ってる!待ちすぎて舞ってる💃唯梨さんの実弥読めて私も嬉しかったよ!爆速過ぎて吹いたけどね!笑 いつも感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - みんなお祝いコメントありがとうっっっ🥰❤️もう書かねェ…!って思ってたけどみんなのおかげで創作意欲が湧きました!今後ともよろおねでっすー💁🏻‍♀️❤️❤️ (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 奏海さん» かなみちゃんありがとうね🥰❤️色々落ち着いて戻ってきちゃった🧡🧡🧡🧡 (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京華/唯梨/羽糸/ひよ/あさひ x他4人 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2022年9月21日 11時

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