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君をずっと側に置いておきたいと思う気持ちは俺の我儘なんだろう。
鬼殺隊として身命を賭する事があろうとも、その気持ちは変わらずとして俺の核にある。
_____その結果
君の未来を縛るつもりはないが
もし許されるのならば
君が許してくれるのならば
色褪せることなく
君の側に変わらず居たい。
未練など無いと言ったが君と出逢った事で、未練という物が俺の中で初めて芽吹いた。
また会おう。_____A。
煉獄杏寿郎
「またそれを読んでいたのか…もう勘弁願いたいんだが…」
『ふふ、喧嘩をした後にこれを読むとグっと冷静になれるんです。』
「それは有り難いが…」
『もうお台所のさつま芋を勝手に焼き芋にしませんか?』
「あぁ……善処する。」
『もう一回読んじゃおー!』
「頼むから止めてくれ…」
最終決戦が終わった後、鬼殺隊解散の時にお館様から過去に残していた遺言書を返された。
無限列車から蝶屋敷へと帰還した杏寿郎さんは上弦との戦いで鬼殺隊の柱を降りる事になった。一般隊士の鍛錬をする事にはなったが。
遺書と同封されていた耳鳴り。
彼の色によく似た、特注で作らせたであろう炎色の、しずく形をした物。
いつも側に
その意味まで添えられた贈り物は形見にならず私の手元に届いた事は本当に嬉しくて…すぐさま私はその耳飾りを付ける決心をした。
遺書に書かれていた文章を読み返すたび
ただ生きてくれているだけで良かった。
その愛する人は、未だまだ私の側に居てくれている事。私はその幸福を何度でも噛みしめる。
『杏寿郎さんも耳飾りの穴、空けてみませんか?』
「むっ!……今度、指輪を買いに行かないか?俺も同じ物を付けよう。巷では高価だが流行りがきているらしいぞ?」
『指輪……素敵ですね!』
「あぁ。ずっと一緒だ。改めて契りを交わそう。」
『また婚姻をするのですか?』
ふと思案するような仕草をする杏寿郎さんが再び私に真っ直ぐな視線を寄越した。
「A、君を一等、変わらず愛している。死が二人を別つ迄、俺と一緒に居て欲しい。」
『はい____喜んで。』
完
京華
※※※
耳飾りを
芋ピアスにしなかったこと褒めて、笑
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ユリア(プロフ) - ねぇえええええまって私も聞いてない久々ツク開いたらなんなのこれ何で呼んでくれな(死) (2022年11月1日 22時) (レス) id: 5f1067fe3a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - みおさん» ありがとうございます💖もう少し更新続きますので楽しんで頂ければ嬉しいです💖感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - あさひゆうひさん» あさひの新作通知もずっと待ってる!待ちすぎて舞ってる💃唯梨さんの実弥読めて私も嬉しかったよ!爆速過ぎて吹いたけどね!笑 いつも感謝ァ! (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - みんなお祝いコメントありがとうっっっ🥰❤️もう書かねェ…!って思ってたけどみんなのおかげで創作意欲が湧きました!今後ともよろおねでっすー💁🏻♀️❤️❤️ (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 奏海さん» かなみちゃんありがとうね🥰❤️色々落ち着いて戻ってきちゃった🧡🧡🧡🧡 (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京華/唯梨/羽糸/ひよ/あさひ x他4人 | 作者ホームページ:ありません
作成日時:2022年9月21日 11時