たとえ君の記憶から消えてしまったとしても【魔主役】【rbr】 (ページ4)

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追憶ページ4

rbr side

rbr「え、だ、誰ってw冗談キツいで？ホンマw」

背筋が。羽の付け根が。
凍ったように冷たい。

頬を伝う嫌な汗。

すると、あなたの後ろからあなたの母親が顔を出した。

「あぁ、ロボロくんだったの。…ごめんなさい、こんなことになってしまって…。」

リビングへ通され、詳しい説明を聴く。

「…ロボロくんのことは、あなたから聞いてるわ。いつもありがとう。

それで…あなたのことなんだけど…。

…魔術のせいで記憶を無くしてるの。
私達のことは少しだけ覚えてたみたいなんだけどね…。」

rbr「そ、それって魔術解くこと出来ん、のですか？」

あなたの母親はうつむいて首を横に振った。

重いもので、いきなり頭をガツンと殴られたような衝撃。

その後、あなたについてあなたの母親と少し喋った後、家に帰ることにした。

『お母さんのご友人だったんですね！名前はたしか…ロボロさん、？』

いつもなら、その声で『ロボロ』と呼んでくれた。
しかしそんな彼女はもういない。

rbr「…うん、また会うかもしれんし顔と名前、よぉ覚えといてな。」

今の笑顔は、ひきつっているだろうか。
ちゃんと笑えているだろうか。

『はい！りょーかいしました！』

「ほんじゃな、」といって歩きだす。

いつか、いつか彼女の記憶を取り戻してみせる。