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13話 ページ13
…
その人はここは学校なのにドレスみたいな衣装を着てて、メイクもばっちりしてて…
演劇部の衣装かな？…と思った。
あれ？ここ美術室じゃないの？
｢じゃあゴメン行くね!｣
｢え、いやあの…美術室…｣
｢え？あーっと…美術部希望？ここ紛らわしいけど美術部の部室じゃなくてー｣
そこまで言うと、美術室からバタバタと足音が…
｢待てー!!!｣
｢やばっじゃあまた…あーやっぱ来て!ついでに案内するよ!｣
｢えっ!？わわ!｣
謎のキレイな人は、私の腕を引っ張って走り出した。
すごい……足はやっ!!
しばらくして…
｢ふー。ごめんね〜演劇部の衣装着るだけだからって頼まれたから着たら無理矢理入部させられそうになってさ…｣
｢あわわ…大変ですね。でも確かにキレイだし、演劇部の人達の気持ちも分かります…笑｣
｢え、キレイかな？ありがとー!｣
その人は可愛く笑った。
うわ、キレイだし笑顔は可愛いし…
それに何か………イケボ？
ドンッ
｢きゃっ｣
急に真顔になって、こんな時までキレイだと
思ってしまった。
私は今、まだ名前も知らないその人に…
人生初の壁ドンをされてます…。
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作者名：yuyu ** | 作成日時：2017年1月23日 22時
