第4話:悪夢のrestart #5 ページ20
腹部に衝撃が走った永夢は、たまらず屈んで腹をおさえる。
「大丈夫か、小児科医!!」
「お前、よくも永夢を……心が滾る、マックス大変身」
『デュアル ガシャット!!』
「待て、パラド!」
「あ、なんだよブレイブ!」
永夢が攻撃されたことにより、すかさず変身しようとしたパラドを飛彩が止める。
「あまり手荒な真似はしたくなかったんだけどね、つまりこのゲーマドライバーがなければガシャットの機能は使えない。 ……そういうことを言いたかったんだろう?」
好戦的なパラドを全く気にせず、そう言う青年の手には、永夢を蹴った拍子に落としたゲーマドライバーが握られていた。
「……違う、そういう、意味で言ったんじゃない」
「大丈夫、どちらにせよゲーマドライバーもお宝だからね。 僕にとっては価値のあるものだ。 いずれは頂いていたさ」
言葉の意味をまるで理解していない青年に、息を整えながら永夢は反論する。 適合手術を受けていない人が使うとどうなるか……
「やめた方がいい。 一般人がそれを使っても何も起こらないし、最悪ゲーム病に感染してしまいますよ」
「なるほど。 手術を受けないと仮面ライダーに変身もできないのか、なかなか不便な世界なんだね。 まるで仮面ライダー1号たちのようだ」
「やっぱ駄目だ永夢、こいつに何言っても通じない。 マックス大変身!」
『ガッチャーン! マザルアーップ!!』
『赤い拳強さ! 青いパズル連鎖! 赤と青の交差! パーフェクトノックアーウト!!』
ついに返すどころか意味の分からないことを言い出す青年に、しびれを切らしたパラドが変身する。 その体は赤と青の入り混じった、仮面ライダーパラドクスレベル99になる。
「俺の心を滾らせるな」
「ほう! なんだいそのガシャットは!? 今まで聞いていたガシャットのどれとも違う。 その丸いギアがついているところは2つのゲームが入ったガシャットと同じようだけど、これは、2つが一つのゲームになったのかい? ガシャットというものは本当にいろんな種類があるんだね、しかもレベルがそれぞれ違うとは。 これはコレクションするのが楽しみだよ」
パラドの姿を見た青年は急に興奮しだして、ぺらぺらと喋りだす。
『高速化!』『伸縮化!』『高速化!』
青年が喋っている間にパラドはコイン型のエナジーアイテムを取る。
「返せ!」
「おっと、」
『アタックライド インビジブル』
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マスヲ(プロフ) - 沙希子さん» コメントありがとうございます!続き、なかなか詰んでますが頑張ります(*´∀`) (2018年2月8日 19時) (レス) id: cdde5da778 (このIDを非表示/違反報告)
沙希子(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月7日 4時) (レス) id: a33839698c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マスヲ | 作成日時:2018年1月28日 3時