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第4話:悪夢のrestart #4 ページ19

永夢と飛彩の会話に突然割り込んできた若い青年の声に、その場にいた三人はすぐさま辺りを見回す。

しかし、声の主は見当たらない。


「とりあえず、このガシャットは頂こうか」

「何を言って……おい! 小児科、ガシャットはどうした!?」


謎の声の言ったことが気になり、咄嗟にお互いがつけているゲーマドライバーを確認した飛彩が声をあげる。

当の指摘された永夢は、何のことか分からぬまま慌てて自身のゲーマドライバーを見て驚愕する。


「マイティアクションXのガシャットがない!? 確かに、さっきまでドライバーに入ってたのに!」

「おい、永夢のガシャット奪うなんて、俺の心を滾らせるな! 隠れてないで出てこい!」


永夢のゲーマドライバーに何も入っていないのを確認したパラドは、怒りの表情で相手の登場を要求する。


「こうもチョロいと本当に仮面ライダーなのか心配になるね。 それとも、簡単に侵入を許せるゲーム会社も然り、この世界じゃ気の抜けた連中が多いだけなのかな?」


漸く、姿を見せていなかった声の主が上から飛び降りてきた。 どうやら永夢たちがいた川原の上に架かっていた橋の上にいたようだ。


「よっと」

「お前、一体何者だ?」


パラドが謎の青年を睨みながら質問する。
他の2人も戦闘の構えになる。 橋の上から軽く飛び降りてきたこと、永夢のガシャットを盗むことを含め、只者ではないと感じていた。


「やあ、はじめまして。 僕は通りすがりのトレジャーハンターさ。 僕はこの世界のお宝を探していてね、どうやらガシャットというものは沢山種類があって、それぞれで機能が違うらしい。 中にはそのガシャットを手にすると命がコンテニューできたり、無敵になれるものもあると聞いた。 実に興味深くてね、今ガシャットを収集中なんだ」


青年は被っていたハンチング帽を取ると、律儀に軽く会釈をして答えた。


「トレジャーハンターかなんだか知らないですけど、ガシャットはそんな都合のいいものじゃないし、誰でも扱えるものでもない。 だから、僕のガシャット返してください」


基本的に穏やかな永夢が話の内容に、眉間にしわを寄せ声が一段低くなる。

すると、永夢の話を聞いた青年が首を傾げる。


「へえ、誰でもは扱えないのかい? その情報は初耳だよ」

「だったら返してくださイッ!?」


ガシャットを取り返してもらうべく青年に近づいた永夢の言葉は、目の前の青年の蹴りにより中断を余儀なくされた。

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マスヲ(プロフ) - 沙希子さん» コメントありがとうございます!続き、なかなか詰んでますが頑張ります(*´∀`) (2018年2月8日 19時) (レス) id: cdde5da778 (このIDを非表示/違反報告)
沙希子(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月7日 4時) (レス) id: a33839698c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マスヲ | 作成日時:2018年1月28日 3時

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