第4話:悪夢のrestart #2 ページ17
「ええっー!!! ガシャットが盗まれた!?」
CRの休憩室の一室には永夢をはじめとする医者ライダー全員に院長と、CRのメンバーが勢ぞろいしていた。
しかし、その中心では幻夢コーポレーション社長、小星作が泣きそうな顔で不穏な情報と共に頭を下げていた。
情報とは、3日前。幻夢コーポレーションの所有していた新しく開発していたガシャットが、一夜にして全て消えていたというものだった。
「マズいな、場合によってはバグスターウイルスがまた蔓延する可能性がある」
「そんなぁ!! ど、どどどうしましょう!!」
「ハハッ、ママファイトみたいになってるぞ」
「パラド、笑いごとじゃないよ! ピプぺポパニックだよ〜!!」
飛彩の言葉に小星作はさらに動揺しはじめる。 永夢から出ていたパラドのツッコミに反応する余裕もない。
わたわたと、意味も無く辺りをウロウロし始める。
その場にいたポッピーピポパポもつられてピョコピョコ飛び跳ねた。
「このことについて、衛生省にはもう伝えたのか?」
「とっ、とにかくCRには真っ先に伝えるべきだと思って、まだ衛生省には伝えていません……」
「まぁまぁ、落ち着いて。 しかし、気になるところは、一体何者が盗んだんだろうかということだな」
「「「……」」」
CRの責任者である鏡灰馬の疑問に、CRの休憩室は静寂に包まれた。
「ま、とりあえず自分が探ってみる。 衛生省への報告は早くした方がいいかも」
その沈黙からいち早く動いた監察医の九条貴利矢は、肩にかけていた白衣を赤いレザージャケットに変えた。
さながら医者には似つかわしくない派手な格好だが、これが貴利矢の監察スタイルである。
「んじゃ、行ってくる。 なんかあったら、知らせてくれ」
「あ、貴利矢さん! 気を付けてくださいね!」
永夢の言葉に軽くウィンクすると、その場でピョンと飛び跳ね、黄色い粒子となって消えた。
「しかし、ガシャットがこうも簡単に盗まれるとはァ、セキュリティはどうなっている! やはり、私が」
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
ドレミファビートの中から出てきた檀黎斗神の話は、いたるところから鳴り響くアラーム音によって遮断された。
「緊急通報! 場所は!」
「〇丁目の〇△デパートの近く! それと、〇丁目の□△公園と、それと……えっ、これって!?」
モニターで通報のあった場所を確認するポッピーが驚きの声をあげた。
「通報の数が、凄いことになってるよー!!」
第4話:悪夢のrestart #3→←第4話:悪夢のrestart
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マスヲ(プロフ) - 沙希子さん» コメントありがとうございます!続き、なかなか詰んでますが頑張ります(*´∀`) (2018年2月8日 19時) (レス) id: cdde5da778 (このIDを非表示/違反報告)
沙希子(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月7日 4時) (レス) id: a33839698c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マスヲ | 作成日時:2018年1月28日 3時