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第4話:悪夢のrestart ページ16

気がつくと、少女は広い更地に立っていた。周りは茶色いゴツゴツとした高い岩で囲まれ、たまに風が吹くと砂埃が舞う。
見渡す限り、茶一色。植物らしきものは一本も生えておらず、実に殺風景だ。


「……ここは、えっ?」


少女はその場所に心当たりを感じつつ、自身の格好が目に入ると驚きの声をあげた。

少女は純白のドレスを身に纏い、まるでこの殺風景な世界に咲く、唯一の花のようだ。


「嘘、ですよね? だって、士くんはもう……」


ドガーーーーーーーーン

何かを思い出し、困惑した少女の呟きを遮るかのように、激しい爆発音と共に少女の周りは爆風によって土煙に包まれる。

少女は一瞬身を屈め、爆風に耐えていたが、それでも気になり薄く目を開けて周りを確認する。

そこには、沢山の人影、いや____仮面ライダーと怪人が居た。


「そんな!」


『タドル クリティカル ストライク!!』


「はぁっ!!」

「きゃっ!」


近くに居た水色のライダーが、突然少女の方に向かって必殺技を放つ。
思わず頭を押さえて座り込む。しかし、少女に衝撃はなく、後ろに居た者がその攻撃を弾き返した。


「ぐはぁっ!!」


攻撃を弾き返され、自らの攻撃を受けたライダーは呻き声をあげると、データのモザイクのような、粒子となって消える。


「×××ー! ……テメーよくも、やりやがったな!!」


『バンバン クリティカル フィニッシュ!!』


「おらぁ!!」


今度は先程消滅したライダーの仲間と思われるライダーが現れ、攻撃を放つ。


『×××××× ×××× ××× ×××××××××××!!』


しかし、後ろから機械音が聞こえたあと、銃撃で攻撃は打ち消され、周りに居た複数の怪物たちがその隙を見計らい、ライダーを取り囲んで攻撃する。

何が起きているのか分からず、少女は、おそるおそる後ろを振り返り、先程水色の仮面ライダーを消滅させた相手を確認する。









_______そこには、見覚えのあるマゼンタカラーのライダーが立っていた。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「……ハッ!」


少女は少し古びたソファーから飛び起きる。


「大丈夫、夏海ちゃん? かなりうなされてたみたいだけど、具合い悪い?」


夏海は辺りを見回すと、馴染みのある部屋に、心配そうにこちらを見つめるユウスケの顔が目に入った。

額や首筋には、汗をかいていた。


「大丈夫です。 でも、久しぶりに凄く悪い夢を見たんです……」

「夢?」

「それが、ディケイドが……」

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マスヲ(プロフ) - 沙希子さん» コメントありがとうございます!続き、なかなか詰んでますが頑張ります(*´∀`) (2018年2月8日 19時) (レス) id: cdde5da778 (このIDを非表示/違反報告)
沙希子(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月7日 4時) (レス) id: a33839698c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マスヲ | 作成日時:2018年1月28日 3時

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