エグゼイドの世界with世界の破壊者 (ページ14)

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第3話：Mustアイテム！＃6 ページ14

ディケイドが変身時と違うカードをバックルへと装填すると、ディケイドの姿は赤いカブトムシを模した仮面ライダーカブトの姿に変わった。

「何っ、姿が変わった！？」

「目には目を、クロックアップにはクロックアップをだ」

『アタックライドクロックアップ！』

驚くスナイプをよそにディケイド＿カブトは、また新たなカードを取り出し、装填する。

すると、その瞬間、ディケイド＿カブトの姿はスナイプたちの前から消える。

『クロックアップ』

すると、目の前の水色のライダーも“クロックアップ”を使う。
こちらもディケイド＿カブトと同じように姿が消える。

かと思えば、すぐにまたディケイド＿カブトの姿が現れた。その間、1、2秒経ったかどうかというくらい。
下手をしたら、瞬きをしたら現れたぐらいの早さだった。

『クロックオーバー』

そして機械音のあと、ディケイド＿カブトの背後、先程までドレイクが居た場所で爆発が起きる。
爆発の煙が晴れると……そこには何も残らなかった。

「えっ、ナニナニ！何が起きたの！？あの水色のライダーどこいったの！？」

「……ったく、うちの海東が迷惑かけて悪かったな。今の奴はもう倒したぞ」

少女の問いに軽く答えると、ディケイド＿カブトは変身を解除し自身のバイクの元へと向かう。

「ちょっと士くん、同じ病院の先輩じゃないんですか！もっとちゃんと説明してあげてください！」

「っ、あっはははは、はははは！おい、いきなりは止めろあははは、分かった分かった！」

バイク横でずっと一連の流れをユウスケと一緒に見ていた夏海は、適当な説明だけしてさっさと帰ろうとする士に“光家秘伝笑いのツボ”をお見舞するのであった。

士はこれに弱いため、必死に笑いを堪え渋々夏海に従う。

「おい、テメー。一体何もんだ？ただのドクターじゃねぇだろ」

変身を解除した花家大我が眉間にシワを寄せ、士に問う。

「それはある意味ブーメランだとは思うが……まぁ、CRのメンバーにも話したが、俺は仮面ライダーディケイド。門矢士だ。それとさっきのは仮面ライダーディエンド、海東大樹。まぁ、アイツとは腐れ縁的なものでな。ガシャットは取り返してやる」

「ディケイドにディエンド？聞いたことねぇな」

「まぁ、話せば長くなる。その話はまた、ガシャットをお前に返しに行くときにでもしよう。じゃあな」

士はさっさと話を終わらせると、バイクを走らせその場を立ち去った。