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「はぁ…やっと着いた」




書類を片手に立つ私の目の前には、
大きくて立派なビル。

ここがお母さんの仕事場。

ロビーに入ると、清潔感のある内装。

どこかのホテルみたいだ。



「あ、Aちゃん!お久しぶり」

「お久しぶりです」



受付の人が笑顔で手を振ってくれた。



「彩さん、また忘れ物か〜笑」



お母さんよく忘れ物するから
いつの間にか受付の人と仲良くなっちゃったんだよねぇ。。



「ちょっと待っててね…」



と、受付の人…長濱さんは電話の受話器を耳に当てた。



「お電話失礼します。受付の長濱です。
…はい、そうです。はい。わかりました。」



たぶんお母さんに私が来たことを言ったみたい。


失礼します、と受話器を直すと



「彩さん、今手が離せないみたいで…。
持ってきてくれない?って言ってたよ」

「わかりました!ありがとうございます」



ペコリとお辞儀をして、
私はロビーの奥のエレベータに乗り込む。


お母さんが担当している部署は、確か…8階だっけ。


『8』のボタンを押して、ドアを閉める。

幸い、エレベーターの中は誰もいなかった。


知らない大人と2人きりとか嫌だもんね。


1人ボーッと上に表示されている階数を眺めていると、3階のところで「チーンッ」と鳴りドアが開いた。


…げ。誰か入ってくる。


まじか、と思いながらドアの向こうから入ってくる人をチラッと盗み見た。





綺麗に整えられたミルクティー色の髪に、
その前髪から覗く穏やかなピンク色の瞳。






綺麗な瞳…それに顔もめっちゃ整ってる…。






って…。






「至さん!!」




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設定タグ:A3! , 碓氷真澄   
作品ジャンル:恋愛
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じゅんたん(プロフ) - こんばんは、初めまして。真澄推しのものです。けど今作に関しては真澄〜行くな〜等と思ってしまいました。切なくて至さんが優しくて(声優さんも素敵ですよね)勝手に想像しちゃいました。つづるんも楽しみにしています。 (2017年11月13日 2時) (レス) id: 031f9dff0c (このIDを非表示/違反報告)
春櫻(プロフ) - うあああああ。゚(゚´Д`゚)゚。目から汗が……(・_・、) (2017年11月11日 19時) (レス) id: a4b183ce82 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - なちゅ。さん» コメントありがとうございます!!更新頑張ります! (2017年11月9日 19時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。このお話ほんっっとに切ない!夢主ちゃん辛い( ; ; )更新楽しみにしてます! (2017年11月9日 1時) (レス) id: 7e18e4ca48 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 実渕 魔理沙さん» コメントありがとうございます!!そうなんですか!ぜひ見させていただきます(,,・ω・,,)更新頑張ります! (2017年10月7日 17時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もなみ | 作成日時:2017年9月23日 11時

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