【A3!】雨、やまないね。【碓氷真澄】

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「…真澄っ…好き…」


「………………………え？」








驚いた顔をして真澄が私を見る。









私…何言って………









「…A「ごめん」

「今日は…帰って」

「でも、A具合悪い」









ﾊﾟｼｯ







そう言って、
私のおでこに手を伸ばす真澄の手を振り払った。









「……お願い」









声が震える。









今真澄の優しさにすがったら、

もう戻れなくなる＿＿＿









真澄のそばにいるだけで充分だった前の自分に。









ごめん。


真澄。


私やっぱり最低だよ。









「わかった…」








俯いてて真澄の顔は見えない。









…ｶﾞﾁｬ…ﾊﾟﾀﾝ…








静かにドアが閉まる音を聞いた後、
私はその場に座り込んだ。









ごめん。


ごめん。









勝手に''好き''って言って


心配してくれる君に
冷たくして。









我慢できてたのに。









真澄の笑顔が好きだから。







この気持ちは隠して

真澄のそばにいたかったのに。









自分で壊した。





ほんと、自分勝手だ。









熱のせいで火照った頬に当てられた、

真澄の冷たくて心地良い体温を思い出して、

涙が次々と零れ落ちた＿＿＿







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