泡沫の恋を君と【佐野玲於】

呼び捨て ページ22

玲於side




｢ごめんね気づいたら寝ちゃってた｣





馬鹿野郎なんて返事したら今度は返信かえって来なくて、ムカムカしたから通話かけてやる






貴｢もし、もし｣






少しだけくぐもった声で、なんかいちごちゃんの声元気なくね、俺の気のせい？





明日は寝るなよとか普通の事話した後




玲於｢なんかあった？｣





問う、そしたら、凄く元気って、ならいいけど、まあもし元気ないなら俺が元気出させてやるしいっか







玲於｢いちごちゃんさ〜｣





貴｢Aだよ、｣





玲於｢え、何いきなり自分の名前言ってどしたの｣





貴｢いまだけでいいから、いちごちゃんじゃなくて名前で呼んでみて。｣





いちごちゃんってあだ名そんな嫌？俺結構気に入ってるんだけど




玲於｢はいはい、Aちゃんね｣





貴｢ちゃん要らない〜1回だけでいいから｣





何いきなり怖いんだけど、まあ呼び捨て位いくらでもするってゆーか何時かは呼び捨てするつもりだし





玲於｢A｣





あ、何時もいちごちゃんって呼んでんのにいきなり呼び捨てってなんかむず痒いな





貴｢やっぱり私にはいちごちゃんでいい..｣






玲於｢Aでいーじゃんこれから｣





いきなり声小さくしてそんなこと言うわけよ、いちごちゃん何考えてるか分かんねーわ





貴｢やだ、いちごちゃんがいい。｣





玲於｢なんで、まあ別にいいけど｣





Aよりいちごちゃんのがしっくり来るし





貴｢なんか、グッてなるから｣





グッてなるから？笑





玲於｢ごめん俺人間だからいちごちゃん語わかんねぇわ｣





貴｢こう、グッてなってうわぁってなる、｣





うん、説明になってないからね？さっきと言ってる事そんな変わんねぇし








玲於｢じゃー今から俺の事呼び捨てして｣





何となく俺も呼んで貰おうと思って言うけどえっやだ、とかいって全然呼ばなくて、別に減るもんじゃねぇしいいんじゃん





玲於｢呼んだら明日俺のおすすめスポット教えてやるから｣





そしたら少しの沈黙のあと分かったよ絶対連れてってねって





貴｢れ、れお..｣





あ、なんかいちごちゃんの言うことわかったかも、グッて感じ心臓が ぎゅうってなる感じだ




玲於｢俺も玲於くんでいーわ｣





貴｢うん、私もいちごちゃんでいい、前までイヤだったのになあ｣




玲於｢可愛くていいじゃん｣




あだなの理由が嫌なの！って大きな声で、鼓膜破れるわ

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