安物 ページ44
玲於side
玲於｢だからあれ俺、｣
状況を理解できていないいちごちゃんと何故か納得してる俺。
いやもうなんか、運命としか思えない。ほんとに、だって小さい頃に俺がいちごちゃんのこと助けてさまた今も雨の日に助けて。どんな偶然だよ
貴｢あの、迷子になった時に..絆創膏くれた？？｣
玲於｢そう｣
貴｢家まで送ってくれて..｣
玲於｢うん、そう｣
あの日ダンスの帰りで傘忘れて走って帰ってたら小さな女の子がしゃがみ込んでて泣いててさ、ほっとけ無くて助けたんだ
そんでそん時ちょっと可愛いなって思ったの覚えてんだよ。ああ、今全部思い出した 。
貴｢なにそれ..なんかもう、漫画みたい..｣
ぽかんと驚き口を開けるいちごちゃん、すげーマヌケな顔だな笑
玲於｢ずっといちごちゃんの小さい頃見た事あんなって思ってたんだよ｣
貴｢昔に会ってたから..｣
玲於｢そーゆーこと｣
あの日も雨で、今日も雨。助けたのも俺、神とか運命の赤い糸とかそーゆーの信じない俺でもちょっと信じるわ、これは。
貴｢じゃあ、私が帰っても、また会えるかな。｣
玲於｢三度目の正直ってゆーじゃん｣
貴｢多分それ意味違うよ..｣
玲於｢うるせー、いちごちゃん手出して｣
ぽかんと開けた口を閉じれば、今度は眉を下げ寂しそうな顔をしている、そんな彼女の手にさっき買ったプレゼントを置いてやる
貴｢何..？これ｣
玲於｢開けてみ｣
貴｢うん｣
ガサガサと音を立てながら袋を破り、小さな箱の中には、少しだけ安めな
貴｢わっ！ネックレスだ..｣
決して高そうなものじゃないのに嬉しそうに目を輝かせて、私にくれるの？なんて言う、逆にお前以外に上げるわけねーだろ..
玲於｢そ、俺が迎えに行くまでそれつけてて｣
貴｢..｣
ネックレスの入っている箱を抱きしめて、小さくコクンと頷く
玲於｢次会うときは安もんのネックレスじゃなくてさ、高いやつやるから、約束、だから待ってて｣
いちごちゃんの腕からネックレスをとり首に付けてやる、わざと安っぽいの買ったんだよ 。次会う時までの約束みたいなもんだから
貴｢ありがとう..っ、待ってる。飛びっきりのやつ｣
玲於｢ふは、ブサイクな顔｣
涙か雨かでびしょびしょになったAの頭を撫でてやる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 792人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
