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真澄くんが来てから二週間。
あと二週間経てばウィンターカップだ。
『もうそんなに経ったんだ…』
もう、ずっと前からいたかのような。
それくらいチームに馴染んでる。
『ねぇ、真澄くん』
真「なに?」
『真澄くんが前いた世界は、どんな感じだったの?』
真「…劇団に入ってて、その中の春組にいた。明るさだけが取り柄の奴と、嘘で塗り固めた奴、不器用な奴と、まともに日本語喋れない奴」
『その人達のこと、大好きなんだね』
顔見たらわかるよ。
その人達が、私にとっての海常みたいなものなんだろう。
真「…普通」
『戻りたいな、とか思ったことないの?』
真「…別に」
嘘つき。私の目を見ないで、本当は戻りたいんでしょ?
『監督さんには会いたくないの?』
真「アンタがいればそれでいい」
もし、本当に戻れる時が来たら
彼は戻ってしまうのだろうか。
彼がこっちを選んでくれたら。
真「…A?」
『ううん!なんでもない!』
愛されてるのに、愛されてない。
とても哀しいこと。
私は、たぶん真澄くんのことが
_____だ。
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Gang ster×Sick - 私は真澄のモノになってもいい!貢がせて・・・。 (2019年11月16日 0時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲那 | 作成日時:2019年6月4日 7時