金髪不良少女のマスクを外そうとするやつが居ます 2【宮侑】

56.知らんしな ページ18

みんな！今日はなんの日か知ってるぅ？


そう！バレンタイン！！え？前「あーまだクリスマスやねんなー」とか言ってたやんって？


知らんしな



まぁ、侑とぶらぶらと徘徊中


『バレンタインか…アオハルやね』


侑「バレンタインの思い出とかは？」


『強いて言うならハバネロクッキーを貰ったことやな』

侑「あー」


と、意味不明な会話をしていたら、侑が、なぁあれと、前を指差した


そこには、いかにもやばいですよーみたいな感じの女子高生。四人が一人の女の子を囲んでいた。


『お？マンガとか夢小説でよくみる展開』


侑「な。助けにいかんの？」


『んー首突っ込むようなことちゃうしええよ。』


侑「え？ヤンキーちゃうーとか言っといて中学んとき恐れられとったんやろ？」


『黙れ。』


そのまま女子高生の横を素通りしようとしたら


「こんな歪なもん、渡せるとかwww」


「うちなら絶対無理ー」


と聞こえた。


聞いてられないな…と思い女の子の方を見てみると泣きそうになりながらも、返して！！と叫んでいた。
　

『ごめん侑。やっぱ無理』


侑「え？」







『なぁ、返したれや』


「は？」



『何が歪な形やねん。頑張って作ったんならええやろ。』


「あ、いいんです…こんなもの、渡そうと思う方が…」



そういう態度もムカつく。


あぁやっていきってんのもムカつくけどこうおどおどしたのもムカつく。


『ふぅーんこんなものかぁ…それはさ、その渡そうと思っとった子に失礼やろ』


「え？」


『その子はあんたの言うこんなものを渡されて嬉しいん？うちなら無理。なんでこんなものって思ってるもん渡すん？ってなるわ。堂々としいや！！何がこんなものやねん！！』

　

「クスッざまぁ。」



『あんたらもな。そんな性格してんのに好きな子に振り向いてもらおうなんか思うなや！』


「ひっ」


侑「ひっ」




少し涙目になってる女子高生をみて言い過ぎたかな…と思う。


こんぐらいで泣きそうなるかなー？



『あっつむん、帰ろ。チョコ買わな』



侑「あ、おん」


『あ、仲良くしいやー。そんなゴタゴタ見てるだけで目ぇ腐るから』





────────


『決め台詞決まったぁ！』


侑「あれ、決め台詞言うん？」


『ええねん。』



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バレンタイン要素ナッシング

次の話にバレンタイン要素詰め込むと思う…

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