子供？弟？いいえ、甥っ子です！ (ページ2)

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｢ねぇねぇ消太さん見てこれ、父さんたちだ｣

テレビに映る両親を指さしながら消太に声をかける少年はのんびりと寝転がっている

｢お前...明日入試だってわかってんのか｣

｢んー...今更足掻いてもどうにもなんないっしょ、これでダメだったら普通科受ける｣

｢落ちても雄英来る気か｣

自分の振った話題に関しては返事が返ってきていないにも関わらずへらりと笑う少年

消太も気にした様子もなくパソコンに向いている

｢当たり前じゃない？でもまぁ...ヒーロー科落ちたらやる気がなくなるけど｣

｢やる気ないなら来るな｣

｢はぁ〜...つか何を落ちる前提で話進めてんだろね、俺落ちないからね？｣

｢どこからくる自信だ｣

呆れたようにため息をつかれても気にもせずごろごろしている

｢なんでもいいがもう寝ろ｣

｢はーい｣

元気よく返事をするとそのまま寝室に向かい寝たようで...？

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｢...おい｣

｢んー...もうちょい...｣

｢いい加減起きないと遅刻するぞ｣

かれこれこの会話を30分ほど続けている。

少年...Aはなかなか起きない。しかも寝起きが悪い。

呆れて布団をはぐとやっとのことで起きる

｢あー...もうやる気失せたわー...なんで起こすかなぁ...｣

｢受験に遅刻して落ちたいか｣

｢あーあーわかったよ起きればいいんでしょ｣

｢...遅刻はするなよ、俺はもう行く｣

｢んー...｣

不機嫌そうに着替えを始めカバンにパーカーを押し込む

｢あ、ちょいまち朝飯食った？｣

｢あ？食ってねぇよ、その分の時間を睡眠に当てたい｣

｢先生がそんなんでいいのか......すぐ出ないとやばい？｣

｢別に｣

｢じゃあちょっと待ってて｣

そう言うと慌ててキッチンに走る
冷蔵庫から野菜を出して簡単にサンドイッチを作るとラップで包んで袋に入れる

｢ん、持ってって食べて｣

｢はいはい...｣

どっちが保護者なのか...先ほどとは一転してAが親のように朝食を持たせる

｢んじゃ俺も頑張るから頑張ってね消太さん｣

｢俺は頑張る要素ねぇよ｣

｢はは、そうだね、行ってらっしゃい｣

そう言って消太を送り出すと自分も朝食をとって家を出た