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月影side
そう、クリームがこれでもか、ってぐらいに詰まったチョコクリームパン
それもお値段 １０８円
こんなご時世ね、こんだけクリーム入って
この値段って中々無いんだから
大体はクリームたっぷりって書いてある割には
パンの中の半分も入ってなかったり
私にとっちゃ立派な詐欺だよ、詐欺
．
．
河「 …ぁ、ねえこれ見て！」
．
．
レジに並んでたら河野が指差したのは
ピンポイントで雑誌、ではなくて雑誌コーナー
そこには、私の愛する推しの綺麗なお顔が
もうズラッと一面に並んでる
．
．
影『 …知ってるよ！！今雑誌もテレビも出過ぎてテレビの容量もお金も
追いつきませんよ… 』
．
．
へー、そっか なんて言える河野は実家がお金持ちだ
．
．
河「 私この雑誌昨日全部届いた！！」
影『 ぅー、別にいいもん！私だって絶対買ってやるんだから 』
．
．
最悪、貸して貰えばいいし
．
．
河「 にしてもほんと私たちの推しって本当に尊いよね…
同じ女なのにどうしてこんな顔違うわけ？」
影『 私なんか名前一緒だし、』
．
．
私たちの推し、つまり女神様
もうかけ離れた存在すぎて
ライブ行ったことあるけどまだ実在を疑ってる
そんな女神様が表紙の雑誌には
そのお顔の右端あたりにまたかわいいお名前が書かれている
．
．
．
“ 月陽 A”
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作者名：てと。 | 作成日時：2022年4月20日 19時
