60話 元気充電 ページ12
水と氷を持って入った部屋は宴会状態。
三人でよくこんなに騒げるものだと関心をするくらい。
「お水持って来ました」
「おっ氷もあるじゃん、気が利くじゃん」
部屋を出ようとする雅紀の腕が引っ張られた。
「一緒に飲んでいけよ」
「いや……遠慮します」
「あぁ、他のやつに叱られるよな？特にあの料理作っているやつ？めちゃくちゃ態度悪いよなぁ」
「佐賀の方が態度悪いから」
「あぁ！」
「あの声が高くてちっちゃい奴、なんか冷めた感じでこっち見てね〜？」
「見てる〜見てる〜」
「んでいつもカウンターにいる奴なんか、顔は笑っているのに目が怒ってるよな。こっちは客だぞっての」
「もっとスマイル、スマイル〜あははは」
「オーナーだっけ？なんか常に監視されてる気がする」
「小田島が悪さしないようにじゃねぇ？」
盛り上がる三人。
そっと部屋を抜け出す。
何か居心地が悪かった。
同じくらいの年齢であるのに。
話す言葉も耳障りで仕方がなかった。
階段を下りていくとそこに仁王立ちの和也が。
「何してんですか、あなたは？」
「ん〜」
「あーばさん？」
難しい顔の雅紀。
「ん〜カズ、補充する！」
「何を」
「取り合えず元気補充！カズ!」
「うわあぁ??」
首に左腕を巻きつけるように体重をかける。
「俺……もさ元気で普通に生活できてたら、あいつらみたいになってたのかな？」
「……ならないでしょうね。あなた天然馬鹿だけど常識はあるし。あの客らは論外、性格も悪い」
「だよね。カズもあんなんじゃないし」
「ですよ」
「ちょっと羨ましいのと悔しいのが一緒になった……」
自由で傲慢で……それでも未来がある。
「寝なさいよ。体が弱ったから気持ちも弱ったんでしょ」
「正解……寝る、でも……」
見つけた智にも抱きつく。
「大ちゃんからも充電！元気充電！」
「おわ！」
この後、翔、潤からも補充したのは言うまでもない。
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むつき(プロフ) - みるくプリンさん» あたたかいコメントに私のほうが泣いちゃいます。兄さんたち6人も大好きな人たちです。これからも頑張ります！ (2022年6月8日 7時) (
レス) id: 7a3d8c34a7 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 初めまして！勝利６人組が好きなんですが、たまたまこの作品に出会いました。感動して泣きました、是非ドラマ化して欲しい(^.^)素敵な作品をありがとう。これからも頑張ってくださいね。 (2022年6月7日 18時) (レス) @page41 id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - ちぇろさん» ありがとうございます。温かい言葉にやさぐれていた心が穏やかになりました。こちらこそ感謝です！ (2021年9月16日 20時) (レス) id: 7a3d8c34a7 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ(プロフ) - 久しぶりに読み返させていただきました。ちょっぴり凹んでいた心がほこほことあったかくなりました。ありがとうございます。大好きなお話です。またおじゃまします。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: 84d56b057b (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - めいさん» 二回もたどり着いて頂いて嬉しいです！ありがとう！ (2015年12月2日 18時) (レス) id: 4345b608cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2012年8月2日 21時
