抱き枕過剰摂取 3【国見英】

RIVAL...?　3 ページ38

「まぁ確かにハードルは高いかもしれないけど、マネちゃんなら解決してくれるかな〜っておもってさ」


と何ともまぁ軽い口調で飄々と話してくる及川先輩。


「やらないですよ私」


と今回はきっぱりと断った。


春高までそんなに時間がない。


私も私で、しなければいけない事は山積みなのだ。


部員の体調管理に、スケジュールの組み立て。


おまけにインフルでダウンしている溝口コーチの穴埋めと、仕事は盛りだくさんだ。


猫の手も借りたいくらいにはバタバタしている。


及川先輩もそれを分かって頼んできている。


質が悪いというか、マネージャー使いが荒いというか、、、








「ねぇ〜お願い！マネちゃんが忙しいのは理解してるし、俺だって俺が説得して戻ってきてくれるなら自分で行ってるよ！」


とこれでもかと言うくらい、勢いよく迫ってくる及川先輩。


、、、というか


「なんで及川先輩じゃダメなんですか？」


だってそうじゃない？


相手は私の事知らないだろうし、私よりも及川先輩が説得した方が戻ってきてくれそうだけど、、


一応こんなんでも主将だし。


こんなんでも。









「えー、だって男に説得されるより、女の子に説得された方が嬉しくない？」


聞いた私が馬鹿だった。


「そう考えるのは及川先輩くらいですよ、、、」


「いや、マネちゃんそんな呆れた顔しないでくれない？」


呆れ顔を向けられたくないのなら、それなりの発言をしてほしい。











、、、まぁでも


「やらないですよ私」


私は断固としてYESの返答をしない。


「え〜、春高で日本一になりたくないの？」


「そりゃなりたいですけど」


「じゃあ部員に戻ってきてもらって、チーム内のパワーあげるしかなくない？」


「皆さんの練習メニュー増やします。それか及川先輩がその人に頼んでくださいよ」


「だって及川先輩受験勉強もあるんだもん」











、、、あ、そうか


及川先輩がそんな素振りを見せてこないからすっかり忘れていた。


そう言えば先輩たちはもうすぐ受験か


うーん、、、








ここで受験生の先輩たちに任せるのは酷か、、、


正直、チーム内のパワーをあげていきたいというのは同意見だ。


他の高校もレベルアップしているだろうし


置いて行かれるわけにはいかない。

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