抱き枕過剰摂取 3【国見英】

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国見君に名前を呼ばれた。


反射で脚を止めてしまう。


「、、、なに？」


私は振り向かずに答えた。









「俺のせいで、すみませんでした」


消え入りそうな声で


国見君は私に謝ってきた。






ん？ちょっと待って。


すみませんでした、、、って何？


何に対する謝罪なのか


全然理解が出来ない。








とここで


「先輩に甘えすぎて、先輩の事考えられてなかったです」


と言葉を続ける国見君。


いくら彼が言葉を続けようと


なんの事なのかさっぱり分からない。










「俺のせいで、、、って何のこと？」


私はそう言いながら国見君の方を振り向く


「合宿の時、先輩倒れたじゃないですか」


「うん、、」


「それ、俺のせいです、すみませんでした」


と再度謝ってくる国見君。










え


合宿で倒れたとき、、ってあの時しかないよね、、、


あの時は確か生理の貧血で倒れただけだ


国見君のせいじゃない。







「違うよ、、あれはただ貧血で倒れただけだよ、、、」


「だからその貧血の原因が俺なんです」


まるで確定事項の様に決めつけてくる国見君。


何かがおかしい気がする、、、


話が噛み合わない。









「いや、あれはその、、、生理で」


私がそう答えると


「え」


と言いながら私と顔を合わせてくれた国見君。


その表情は驚いているようで












「だから、国見君のせいじゃないよ」


「でもA先輩、矢巾さんと付き合ってるじゃないですか」


「え、、なんのこと？」


私と矢巾が？


急になに、、？


「A先輩と矢巾さん、この間デートしてたじゃないですか」


デート？


いったい何の事、、、？


と考えていると


この間矢巾と一緒にケーキの食べ放題に行ったことを思い出した。


もしかして、、








「それって、この間ケーキ食べ放題に行ってた日の事言ってる？」


「はい、その時見かけて」


「そういう事、、」


「矢巾さんとA先輩、付き合ってるのに。俺先輩にあんなことして、、、、」







ちょっと待って


「いや、、、付き合ってない、、、」


「は？」


いや、は？って言いたいのはこっちの方だ。

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