Sleepy 6 ページ7
「は？国見の事が知りたい？それが相談？」
私が買ってあげた肉まんを片手に、素っ頓狂な顔をして聞き返してくる矢巾。
「そ」
「なに？Aってああいうのがタイプだっけ？」
とここで何故か矢巾がニヤついているのに気が付いた。
どうやら余計な事を考えているらしい、
、、、相談者を間違えたかもしれない。
「あのね、そういう目的じゃないから」
そう答えながら私は肉まんを頬張った。
「じゃあ何目的だよ」
何目的と言われてもな、、、。
「体調管理、、かな」
そう答えると、「なんだ」とつまらなさそうな顔をする矢巾。
なんだとはなんだ。
「体調管理ねぇ〜」
「Aも大変だな」と大きな口を開け、肉まんに口を付ける矢巾。
「まぁ一応マネージャーだからね、、、。
国見君てさ、自分の事根ほり葉ほり聞かれるの嫌がるかな？」
率直に私が国見君に抱いている事を聞いてみた。
「まぁ意味もなく聞かれるのは嫌かもしれないけど、理由があるなら別に嫌がらないんじゃね。」
「そもそも私の事認識してるのすら怪しいなぁって」
「さすがにそこまでアホじゃないだろ」
「ごちそーさん」といいあっという間に肉まんを平らげた矢巾。
もう少し味わって食べて欲しい。
「なんかA、国見に対してイメージ固めすぎじゃね？」
と矢巾に言われてハッとする私。
確かに、、、
言われてみればそうだ
想像だけで国見君はこうだとイメージを固めてしまっていたかもしれない。
「Aが思ってるより国見は意外と話しやすいし、いいやつだよ。」
「そっか、、、」
矢巾に聞いてみて分かったが、国見君は私が想像しているより柔らかい子なのかもしれない。
相談してみてよかったかもしれない。
「ありがと、矢巾」
「肉まんもらったしな、なにか相談あったらしゃーないからまた聞いてやるよ」
なんだかんだで矢巾もいい人だ。
国見君の事を考えながら帰路についた。
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作者名：ますだ | 作成日時：2023年10月25日 2時
