sleepy 44 ページ45
｢ここでいいよ、ありがとう｣
｢いいえ｣
体育館までダンボール箱を運び、適当な位置に置く。
国見君もつられるように私が置いたダンボール箱の横に自分が持っていたダンボール箱を置いた。
｢戻ろうか｣
｢ですね｣
と私たちは来た道を引き返す。
｢そういえば昨日は眠れた？｣
｢まぁいつも通り5時間くらいは眠れました｣
｢そっか、、5時間だけだとやっぱり日中は眠くなっちゃう？｣
｢今日は先輩と一緒に昼寝できなかったので余計眠かったです｣
あ、そっか、今日は試合続きでゆっくり休憩できる時間なかったのか、、
約束していた昼寝もできなかったし
自分でも何か忘れているような気がしたけど、昼寝の事だったのか、、。
｢なんかごめんね、、、｣
｢いや別にA先輩が謝ることじゃないですよ｣
と話していると私が寝室として使用する教室の前に着いた。
｢あ、私この教室使うの。手伝ってくれてありがとうね｣
｢ここなんですね｣
と今日教室をまじまじと見たと思ったら
｢じゃあこれで｣といい国見君はさっさとどこかに行ってしまった。
手伝ってもらえて助かった。
というか最近、国見君と接する時間が前よりも増えた気がする。
体調管理を頼まれているせいもあるけど、それ以上によく関わっている気がする。
話し方とか態度を見る限り、少しずつ仲良くは慣れている、、、と思う。
とここでシャワーの時間が迫っていることに気がつく。
学校にシャワールームが設置されているのは有難いが、女性用のシャワールームは閉まる時間が早い。
私は慌てて着替えを持って、シャワールームへ向かった。
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作者名：ますだ | 作成日時：2023年10月25日 2時
