抱き枕過剰摂取【国見英】 ※修正中※ (ページ43)

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sleepy　42 ページ43

あ、そうだ。

ジャージ返さないと、、、

若利にジャージを借りていたことを思い出し、外に取りに行く。

持っていったら面倒臭いことになると思い、外のフェンスに掛けておいた白鳥沢のジャージを回収する。

若利、試合中かな、、、

と体育館内を見渡すと、コート外で試合を眺めている彼を発見する。

どうやら試合中ではないようだ。

私は選手の邪魔にならないようにコソコソと若利に近づく。

「若利、ちょっと」

と若利の腕を後ろからトントンと叩く。

「Aか、どうした」

「ジャージ返そうと思って。貸してくれてありがとう」

「もう乾いたのか？」

「あ、えと、、、。よ、予備のジャージがあったから」

と咄嗟にを嘘をついてしまった。

国見君から借りたと伝えて、気を悪くされたら困る。

若利のジャージが嫌だったのだと勘違いされそうだし。

「そうか。」

顔の前で手を合わせ小声で「ありがとう」と伝え、私は自分のチームのベンチに戻った。

「マネージャー、記録頼んでもいいか？」

とベンチに着くなり溝口コーチから紙とバインダーを渡された。

「わかりました」

とそれを受け取り、紙に試合の記録を始めた。

しばらくは落ち着いて仕事できそうかな。