抱き枕過剰摂取【国見英】 ※修正中※ (ページ40)

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sleepy　39　～国見side～ページ40

白鳥沢のジャージを脱ぎ、代わりに俺のジャージを羽織ったA先輩。

「やっぱり、うちのジャージの方が似合いますよ」

「え、そう？ありがとう」

と笑う先輩。

見慣れているからだろうか、やはりうちのジャージ姿の先輩の方がいい。

とここであることを思いつく。

「、、、A先輩、ちょっと腕広げてみてください」

俺がそう言うと、何も疑うことなく「こう？」といって腕を大きく広げた先輩。

それをいいことに、俺はA先輩にゆっくり抱き着いた。

「え、ちょっと国見君！？」

先輩は驚いているようだったが、俺はあえて無視をする。

「匂い、嗅がせてください。」

朝早かったから疲れた。

少しだけ癒されたくなった。

「えぇ、、、誰かに見られちゃうって、、、」

「ちょっとだけ」

A先輩を抱きしめたまま深呼吸をする。

少しだけ匂いが違う気がするのは、さっきまで着ていたウシワカのジャージのせいだろうか。

余計なことしやがって。

勝手にウシワカ相手にイラついてしまう。

「国見君、、もうそろそろ」

A先輩に名前をよばれ、ふっと身体を離す。

「ありがとうございます。ちょっと落ち着きました。」

「落ち着いたって？」

「いや、なんでもないです。じゃあ俺戻ります」

「あ、うん、、、頑張って、、、」

明らかに困惑しているA先輩を残し、俺は体育館に戻った。