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sleepy 16 ページ17

「やべ、俺今日当番だから早めに行くわ」


会話の途中で時間を確認した矢巾は、「じゃ」と言うと足早に教室へと向かっていった。









「眠れたみたいで良かった、、
もしかして匂いのおかげで?」


「多分」


そんなにも効果があるのかと驚きを隠せない。


とここで私の身体をまじまじと見つめてくる国見君。


「どうかした?」


「それ、俺のカーディガンですか?」


あ、そうだ。国見君のカーディガンを着ている事をすっかり忘れていた。


「ごめん、勝手に着ちゃってる、、、」


貸してくれたとはいえ、勝手に着ているとなると嫌だろうか。


「いえ、別に。そもそも俺が先輩のを借りちゃってるのが悪いんで」


「そっか、よかった」


「随分大きいですね」


「まぁ国見君のだからね、、、」


やはり誰がどうみても私とこのカーディガンは不釣り合いだ。






あ、そうだ


「なんか国見君って私に気遣ってたりする?」


「俺がですか?」


「うん、ずっと気になってたんだよね。
なんかバレー部の先輩たちに対してする話し方と違って、私相手だとなんか話し方が堅苦しい気がして」


と私がきになっていたことを聞いてみた。


「一応女の先輩ですし」


と頭をかく国見君。


一応は余計だ。






正直一昨日くらいからずっと気になっていた。


なんかこう、、、及川先輩や岩泉先輩、あとは矢巾とかに話しかけている時と、私に話しかけている時で国見君の口調というか、フランクさが少し違う気がする。


もし貸したら気遣っているのかと不安になった。


「体調管理の件も含めて、これから関わる機会も多くなるだろうし、気にしなくていいよ。普通に話しかけてもらえれば」


「わかりました」


と答えてくれる国見君。


国見君は私が想像していたよりずっと素直だ。


「じゃあ私次移動教室だから行くね。また部活で」


「っす」


国見君の前を通り、私は移動教室先へと向かった。

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設定タグ:ハイキュー , 青葉城西 , 国見英   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ますだ | 作成日時:2023年10月25日 2時

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