sleepy 14 〜国見side〜 ページ15
その日の登校中、俺の頭はやたらとスッキリしていた。
昨日A先輩のカーディガンの匂いを嗅いだら急に眠くなって
そこから6時間くらいは眠っていたのだろうか。
いつも通り朝方に目が覚めてしまったが、いつもよりは格段に眠れた。
いつもより自分の身体が軽いことに対して少し驚いてしまう。
「あ、国見ちゃんじゃん。おはよ〜」
登校していると、不意に後ろから声をかけられる
振り向くとそこには及川さんがいた。
「あ、はよざいます」
「国見ちゃん登校するの早いね、、、ってかなんかいつもより顔色よくない?」
歩きながらそう聞いてきた及川さんは、俺の顔を見るなり目を丸くした
他人から見ても一目でわかるくらい今日の俺は顔色がいいらしい。
「昨日ちゃんと眠れたからかもしれないです」
俺の顔色が良いのは、おそらく睡眠のおかげだろう
「え、ちゃんと眠れたの?」
「はい」
「それってAちゃんのおかげだったりする?」
この人も恐ろしく察しが良いな。
「まぁ、そうです。」
「へぇ〜、Aちゃんも仕事が早いもんだ」
と感心している及川さん。
俺も正直驚いている。
ここまで効果があるものかと。
「まぁ眠れたならよかったよ」
とここで下駄箱についた。
「じゃあまた部活でね」
「はい」
と及川さんと別れ、俺は教室に向かった。
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作者名:ますだ | 作成日時:2023年10月25日 2時