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イケブクロに戻ってきた私は、一人寂しく帰路を歩いていた。
近くのお店のガラス扉に映る自分の顔は、まだ目元も鼻も赤く腫れていて泣いていたのがバレバレ…
「はぁ…」
と小さく深いため息をついた私は知らなかった。
まさか私が帰ったあとで、2人があんなことになっているなんて…
…
次の日
学校のお昼休みに食堂でみんなでご飯を食べていると、友達の一人が話し出す。
友1「ねぇ、そう言えばさ〜 昨日の夕方、あの乱数くんとヨコハマディビジョンの碧棺左馬刻が喧嘩してたらしいよ」
「…えっ、」
友2「なにそれー！？てかなんでヨコハマの左馬刻さまがシブヤにいたの？」
友1「さぁね〜、なんか左馬刻さんが一人でいたところに乱数くんが来て、真剣な話をしてるのかと思ったら急に左馬刻さんが乱数くんを…」
私はそんな会話をする友達を置いて、一目散に学校を飛び出した。
向かった先は乱数くんの事務所。
乱 れる息を整えながら事務所のベルを鳴らす。
乱「は〜い、…ッ A…！どうしたの？」
「…はぁはぁ、乱数くん…その顔ッ」
扉からひょこっと顔を出した乱数くんの左頬には少し大きめな絆創膏が貼られていた。
「左馬刻さんと何があったの！？どうして喧嘩なんか…」
乱数くんの胸元に縋り付くように飛びつき、問いかける。
その姿に最初こそ驚いた顔を見せた乱数くんだったが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
乱「大丈夫だよ、それに喧嘩じゃないし！ちょっとぶつけただけだって〜！Aこそ、そんなに慌ててどうしたの？」
「…きっと、私のせいだよね。ごめんなさい」
乱「え？どうし…」
「乱数くん、私のせいでケガさせちゃってごめんなさい。もう、迷惑かけないから…」
それだけ呟くように伝えると、乱数くんが私の名前を呼ぶのを無視して私はその足でヨコハマへと向かった。
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作者名：ましろ | 作成日時：2019年7月7日 9時
