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俺たちはいつもどおりえおえおの家で寂しくゲームをしていた。


「そろそろ卒業だねー」

「そうだな」

「そうだな」

「もっとなんかないの!!」

卒業というのになんの感情の欠片もないこいつらに呆れてしまう。

「じゃあお前なんかあんのかよ」

「んー例えば好きな子に卒業式の日に桜の木の下で告白するとか?」

「ずっと部室でゲームやってた俺らがそんな少女漫画みたいなことを、ね」

「いいじゃん!最後なんだから!あんたら好きな子いないの!?」

「いない。FBと一緒。」

「なんで決めつけた!いないけど!」

「俺はいるけどね、あ、えおえお飲みもんとって」

「あ、うん。ほい。」

「さんきゅ」

「えっ!?いまなんかスルーしたけどあろまいんの!?!?」

あろまに好きな人とは驚きである。どうせいないだろうと思って話をふったのだが。

「うるせーな。いるっていってんだろ燃やすぞカスが。」

「ひょえーーあろまちゃん物騒!」

「あろまいると思った。誰?」

「おまえ」

「は?」

「えっ?」

「の妹。」

「うぇぇえええ!?!?!?」

「…まじか。」

「まじだ。」

えおえおもさすがに驚いたのかゲーム機を落としていた。

「Aちゃんだよね!?あろまがAちゃんを!?」

「そうなったものは仕方が無い。」

「確かに。」

「えっいいのかえおえお!」

「だってA可愛いし。」

「それな。」

「わかる。じゃなくてさ!!」

「ほんとうるせーな。えおえおこいつ家から追い出して。」

「そろそろA帰ってくるから。静かにしてFB。」

「あっごめん…。」

あろまには怒られえおえおにも注意されさすがに落ち込む俺。






 

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:柚木ましろ | 作成日時:2015年3月22日 16時

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