stage*2 FBside ページ5
俺たちはいつもどおりえおえおの家で寂しくゲームをしていた。
「そろそろ卒業だねー」
「そうだな」
「そうだな」
「もっとなんかないの!!」
卒業というのになんの感情の欠片もないこいつらに呆れてしまう。
「じゃあお前なんかあんのかよ」
「んー例えば好きな子に卒業式の日に桜の木の下で告白するとか?」
「ずっと部室でゲームやってた俺らがそんな少女漫画みたいなことを、ね」
「いいじゃん!最後なんだから!あんたら好きな子いないの!?」
「いない。FBと一緒。」
「なんで決めつけた!いないけど!」
「俺はいるけどね、あ、えおえお飲みもんとって」
「あ、うん。ほい。」
「さんきゅ」
「えっ!?いまなんかスルーしたけどあろまいんの!?!?」
あろまに好きな人とは驚きである。どうせいないだろうと思って話をふったのだが。
「うるせーな。いるっていってんだろ燃やすぞカスが。」
「ひょえーーあろまちゃん物騒!」
「あろまいると思った。誰?」
「おまえ」
「は?」
「えっ?」
「の妹。」
「うぇぇえええ!?!?!?」
「…まじか。」
「まじだ。」
えおえおもさすがに驚いたのかゲーム機を落としていた。
「Aちゃんだよね!?あろまがAちゃんを!?」
「そうなったものは仕方が無い。」
「確かに。」
「えっいいのかえおえお!」
「だってA可愛いし。」
「それな。」
「わかる。じゃなくてさ!!」
「ほんとうるせーな。えおえおこいつ家から追い出して。」
「そろそろA帰ってくるから。静かにしてFB。」
「あっごめん…。」
あろまには怒られえおえおにも注意されさすがに落ち込む俺。
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作者名:柚木ましろ | 作成日時:2015年3月22日 16時