【カオス】般若の想い人は宇宙人の妹。 (ページ16)

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stage*9 きっくんside ページ16

文句を言いながらも手伝っているあろまをみて本当に素直じゃないなコイツと思う。

今日のこともすぐに行くとは言わずにもしかしたら来ないかもしれないと思い、

俺が朝電話をしつこいほどしてやった。

ほんとは会いたいクセにあろまのやつ…

「素直じゃねーな全く。」

そう呟くと聞こえたのか舌打ちが返ってきた。

それと同時に、

ピンポーンピンポーン

とチャイムが鳴った。

「FBやっと帰ってきたか。まったくあいつどこまで行ってたんだよ。」

あろまは料理中だったので俺が仕方なく玄関まで行った。というか普通に入れよFB。

ガチャｯ！

「おいFB、チャイム無駄に鳴らさず普通に入りやがれやクソが！…あ。」

やってしまった。そうすぐに判断できた俺はまだ若いのかななんて思った。

FBだと思って暴言を吐きながら乱雑にドアを開けた先にいたのは、

「…おっす。御要望通りA連れてきた。ちなみにFBはみてない。」

『…えっと…は、初めまして…兄がお世話になっています。妹のAです…。』

完全にこれ第一印象悪い。えおえおは笑っているようで口元を押さえてる。

「あっどうもえおえおの友人のきっくんです。ささ、上がって？」

さっきの印象をごまかすためにできるだけ笑顔で落ち着いた声で言った。

俺にしては頑張った方。

なのにそれが分かっているのかえおえおは肩を震わせて笑っていた。後で覚えとけよ？