ひだより【黒バス】

１９、 ページ21

【赤司said】



手紙は飛田からだった。



内容は気遣う所もあったが、自分の思いがつよく書かれたものだった。





飛田・・・おまえは弱くないよ。


本当に弱いのはオレの方だ。


飛田はオレに勇気を出して話しかけてくれたのに認めたくないがゆえに逃げた・・・


でも、そんなオレを救世主と言ってくれる。



そんな手紙が不愉快なんて、思うものか。





お礼なんて、


こっちがお礼をしたいよ。





そんな気持ちをそのまま書いて、飛田の席に投げた。




チラッと様子を見ると、飛田はホッとした顔をしてた。




・・・そんなに、返事か不安だったのか？(汗)






すると、またしても手紙が飛んできた。


来てすぐに開く。





『返事ありがとう。


でも授業のあと、やっぱりお礼を言わせて下さい。


飛田より』







お礼は譲れないんだな。




それに「飛田より」って。
直接もらってんのにいらないだろ？




思わず、笑ってしまった。


だから直に返事の書いた手紙を渡した。




「分かった」のたった一言を・・・









完敗だよ、飛田。









手紙をみて、嬉しそうに笑った彼女はこっちを見た。




初めから、こうすればよかったな、オレ。




笑うと、彼女は泣きそうな顔をした。





どうした？とオレは口パクで少し焦って尋ねた。



すると、飛田は紙に書いて渡してきた。









『感激した』









「・・・プッーーッ」



思わず、声に漏れた。



先「赤司、何笑っとる？」



赤司という言葉にみんな過敏に反応する。


まあ、授業中に注意されるとか生まれてこのかたないからね。





隣をチラッと見ると飛田は真っ青になってオロオロしていた。

というより、別の意味で泣きそうになってる・・・(笑)





赤「・・・すいません、先生の話が面白いもので、つい。」



全-赤「「⁉⁉」」



先「そ、そうか？ いや、赤司みたいな優等生に褒められると嬉しいなぁ〜♪」



先生は鼻歌交じりに授業を再開した。

同時に視線がなくなると、ポカンとした飛田の方をみた。






誰にも邪魔されたくないから。






口角を上げた唇に、人差し指をあてた。



飛田はおどろいて、？マークを出していたが、その後、笑ってくれた。




オレはまた手紙に書き、飛田の机に投げた。







、









『 それはよかった。 』









その後、予想以上の笑顔がオレに返ってきた。

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