チョコレートケーキ（短編）

カレカノ!? 2（Kento） ページ30

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中島くんは、ほとんど授業を一番前の席で受けてるものだから、自動的に？私もそうなって。




最近ボーッとうたた寝したり、ひどいときには机に突っ伏して寝たり……と。



不真面目だった私。




だから、これはまぁ良い機会かな、なんて思いながら。









にしても、中島くんは真面目だ。







ストイック？っていうの？






常に何事にも全力投球？みたいな。









授業が終わってからも、よく先生に質問しに行ってる姿を見かける。





仕事も忙しいだろうに、居眠りなんてほとんど(たまに船を漕いでいるようだけど)していないし。








しっかりしてるなぁって思って。







とても私と同い年とは思えなくて。





その姿は、尊敬に値した。






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授業中に、一番前の席でケータイなんて触れないし。



ましてやお喋りなんて、以ての外。







なので。



健人とはよく、ノートをとるフリをしながら。




その隅で、筆談してた。









そして、ある日。




久しぶりに私はうとうとしてしまって。




まぶたが重くて重くて重くて、ついには支えきれなくなって、めんどくさくなって。



抗うのをやめた。





そしたら。





体がびくっとなって。








椅子がガタッと鳴って。








教授の呪文のような声が一瞬、止まった。








やば。









と、焦る私。







一気に目が覚めた。






そしたら隣から、健人の笑う声が聞こえた。





ちょんちょんって、腕を突っつかれて。









私のノートの左下の方に、サラサラサラ……と。



健人は何か書き込んできた。





『それ、ジャーキングっていう現象(笑)
A知ってた？』



と、私の顔をにやにやと覗き混んできた。








……モロー反射なら知ってるけど。




ジャーキング？




そんなの初めて聞いた。








……てか何この博識男子。








あ。


健人だから、博識王子と呼ぶべき？







なんて思った(笑)








『ジャーキング？メンバーの松島くん？と健人が合体したみたいだねー』






『シマシマコンビ(笑)』と、私はその横に二人のイラストを描いた。




健人は、マジか(笑)



って、口元に手を当てて。





小さく肩を震わせて笑った。







なんか、その仕草が。



すごくかわいく見えた。







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