バニラ 1(Kento) ページ26
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家に帰ると、陽気な健人くんがいた。
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健人「あーAだー。
おかえりなさい!」
ふにゃっとした声。
私を見ると、子どもみたいに嬉しそうに笑って。
かけよってきて、んって抱きつかれた。
あんまり力が入ってないみたいで、肩にかかる腕がいつもよりちょっと重い。
ふふって耳元に健人くんの息がかかってくすぐったくて。
ほんのりアルコールの香りがした。
A「お酒飲んでるの?」
健人「うん。
今日はそういう気分だったの」
リビングのテーブルの上には、空になった瓶があって。
まぁ量的にはそんなにだと思うけど。
……と、そこまで思ってから。
はた、と思い出した。
……そういえば健人くん。
そんなにアルコール、強くない、、よね?
本人はいつも否定してるけど(笑)
だからこれは、彼を酔わすにはきっと。
十分すぎる量なんだろう。
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A「もう。酔っちゃってるじゃん」
健人「酔ってないよー?
敢えて言うならー、Aに、酔ってる!」
けらけらと笑って、健人くんは言った。
その目はとろんとしていて。
喋り方もどこか幼くて、かわいくて。
あぁ、これは確実 酔ってる健人くんだ(笑)
とりあえず、お家に帰った私は部屋着に着替えたくて。
クローゼットの場所まで行こうとするんだけど。
健人くんが離してくれなくて。
さっきの場所から、まだ三歩くらいしか進めてない。
そして、はっきり言って、やっぱり、重い!
A「健人くん。
私、着替えたいんだけど。いいかな?」
お願い、ちょっとだけ離して?って言うと。
健人くんはにこって笑って。
そう。
イタズラを思い付いた、天使な悪魔みたいに。
健人「俺が着替えさせてあげる!」
って、私の服に手をかけた。
健人くんは楽しそうに、ブラウスのボタンを上からプチプチと外し始める。
ちょっと待って。
着替えもなにも。
着替える服がなかったら、私は脱がされて終わりなんじゃないの?(笑)
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ましろ(プロフ) - 碧さん» 遅くなってすみません(´;ω;`)! ですよね!黒髪は正義ですっ\(^o^)/笑 たしかに!やっと今のパーマに慣れてきました← (2016年8月26日 13時) (レス) id: e49fb29645 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - かむばっく黒髪! 笑 健人くんも黒髪の方が似合ってますよね〜。長さはもう少し短くてもいいけど 笑 (2016年8月21日 0時) (レス) id: 9bc32be432 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 碧さん» RTしつつも、やっぱりそう思っちゃいます(´;ω;`)← いつか茶髪しょりたんに慣れる日がくるのでしょうか……(´;ω;`)けんてぃーの様に、かむばっく黒髪!笑 (2016年8月20日 23時) (レス) id: e49fb29645 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - わかります(´;ω;`) 彼は黒髪が一番似合ってますよね!笑 (2016年8月20日 23時) (レス) id: 9bc32be432 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 碧さん» 私もです(´;ω;`)言い知れない虚無感が……(´;ω;`)勝利の黒髪の尊さ……うわああああ(´;ω;`)ってなってます、ここ数日(笑)← (2016年8月20日 23時) (レス) id: e49fb29645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2016年7月13日 17時