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センラside ページ10

Aちゃんを駅まで送り届けてから一時間過ぎてもなにも連絡がなかったので、配信中だったけど画面から外れたときにこっそりLI〇Eを送った。

まぁ、メンバーにバレてリスナーにもバラされたんやけど。

その彼女とのやり取りの後、30分くらいたった時にこれからバスに乗り換えるという内容のメッセージがきていた。

だけど今もう配信が終わろうとしているのに、彼女からまだ家に着いたという連絡はなかった。



(バスってそんなにかかるん?)



連絡がないことにそわそわと気持ちが落ち着かない。

もしかしたらまだ配信してるから気を使って送ってこないだけという可能性もあるけど・・・。



「では、配信を終わりたいと思いまーーす!」



リーダーのこの声を合図に配信の終わりの時がくる。



「おつかれさまでしたー!」



それぞれ締めのあいさつをしたところで配信を切る。

そしてすぐさま俺はスマホを確認する。



(やっぱりまだ来てへんよなぁ)



彼女とのトーク画面を眺めていると、もちろんそれに突っ込んでくる人物がいる。

・・・メンバー全員だ。



「今日めっちゃスマホ気にしてるやん!」

「さっきのもコメントちゃうんやろ?彼女かぁ??」



そう、からかうように言われる。



「さっき電話で言ってた子か?」



リーダーには遅れるかもという連絡をしたときに簡単に説明していた。

Aちゃんのことを。



「ケガしてるし送るゆうたんですけど、配信に出てほしいからって断られまして・・・。なんで家に着いたら連絡してって言っといたんですけどまだ連絡ないんですよね」



と説明する。



「えー!なにそれ?誰誰??」



話に食いつく坂田。

うらたん話してなかったんか。

しょうがないのでAちゃんが階段から落ちたところから話をする。

そして治療費を払おうと思ってるところまで話した。



「めっちゃええ子やん」



名前がばれてしまったくだりを話したときにまーしーが感心したように言う。



「なぁなぁ、その子可愛い?」



興味津々といった感じで坂田が聞いてくる。



「普通に可愛いと思うで。そんでめちゃくちゃええ子やと思う」



そう今日あったばかりの彼女を思い浮かべながら答える。



「へぇー」



まーしーがにやにやしながら俺を見る。

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作者名:蒼野真白 | 作成日時:2020年4月13日 10時

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