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配信視聴中 ページ8

センラさんに駅まで送ってもらって、実家に帰るため電車に乗り込む。

運よく席にも座れ、片手でなんとか母親に帰ることをLI〇Eした。

実家は少し遠いので、電車も乗り換えたりして二時間くらいかかりそこからバスに乗りさらに10分ほど歩く。

21時をまわっていたのでイヤフォンをつけ長い電車の中で浦島坂田船の生配信を見ることにした。

ちゃんとセンラさんが間に合ったかも気になるし。

結構別れたのギリギリの時間だったんだよね。



『今日は餃子を作りたいと思いまーーす!』



元気いっぱいのメンバー。

センラさんもちゃんと間に合ったみたいでよかった。

そんなメンバーとしゃべりながら楽しそうに餃子を作っていくセンラさんの声を聞きながらさっきまでのことを思い出す。



(夢・・・、じゃないんだよねぇ)



配信が開始されてから一時間がたったところでようやく焼き始めようとしているのを見ながらふとそんなことを思う。

するとイヤフォンからLI〇Eの通知の音が聞こえた。

母からかな、と思いながら配信をバックグラウンドにしてLI〇Eを開く。



「えっ?」



思わず声が出てしまった。



センラ一時間くらいたつけどまだ着かんの?



そこに表示されていたのは今配信しているはずのセンラさんからだった。

今は餃子を焼くために画面から外れたところにいるセンラさん。

やっぱり夢じゃなかったんだという気持ちと、配信中なのになんでという気持ちで、トーク画面を見つめて固まってしまった。

すると突然イヤフォンに大きな声が響き渡った。



『あーーーー!!配信中になにスマホいじってんだよ!』

『映ってないからってサボってんな、お前ぇ!!』



どうやら画面外でスマホをいじっていたセンラさんが他のメンバーに見つかってしまったみたいだ。



『違いますって!コメント、コメント見てたんですよ』



・・・嘘つき。

でも、センラさんのこの言葉になんだかニヤニヤしてしまう。



Aまだ電車の中です。


A配信に集中してください!



既読になったその画面を見て、ちょっと偉そうだったかな?と不安になっていると『ふふっ』とかすかな笑い声が聞こえた。



『センラ、スマホ見てわろとる!きもちわるぅ!!』

『何見て笑っとんの?』



配信で聞こえたということもちろんメンバーにも笑ってるのがばれてるわけで、次々と突っ込まれる。

*→←帰宅します



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作者名:蒼野真白 | 作成日時:2020年4月13日 10時

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