軽率です！【snr】 (ページ15)

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そして４人で楽しそうにふざけあってるのを見て改めて思う。

「でもホント良かったです、センラさんが配信間に合って。配信見てて思ったんです。やっぱりここにセンラさんがいないのは嫌だなって」

スマホの向こうにいる４人はいつの間にか静かになっていて、私の話を聞いてくれていた。

「きっとこんな機会二度とないだろうし、送ってもらったら少しの間独り占めできるななんてずるいことも思っちゃったんですけど、やっぱりセンラーでありcrewなので、浦島坂田船のみなさんがそろっているところに推しがいないのは嫌だなって思いました」

言い終わってから、だいぶ恥ずかしいこと言ったなと思い顔が熱くなる。

しばらくして、センラさんが優しい表情で『ありがとうな』と言ってくれた。

センラさんは私のことをいい子だと言ってくれたけど、ずるいことも考えてるしこうやって話せてることに少し優越感も感じてしまっているから、全然いい子じゃないと思う。

そんな話をしていたら実家が見えてきた。

いつもならバス停から遠いな、なんて思う道のりも今日はあっという間だった。

しかし、普段は顔出しなどしない浦島坂田船の皆さんがマスクしてるとはいえ、こんな惜しげもなく顔を見せてくれてるのに私だけ真っ暗な画面のまま終わるのも気が引ける。

(家の中で話すのは親に聞かれたら嫌だし、家の前の門灯でも見えるかな？)

そう思い、ちょっと髪なんかを整えたりする。

マスク、は声がこもってしまうのでバスを降りた後に外したんだった。

(顔に自信があるわけではないけど、私だけ顔出さないの悪いもんね。なぜか見たいって言ってくれてたし・・・)