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確かにいつもバスを降りてから実家までの道は街灯が少なくて暗いので１人で歩くにはちょっと怖い。
実際、通りすがりの車から道を聞かれて、というナンパにもあったことがある。
あれは最高に怖かった。
だから今日はこうやって大好きな人たちの顔を見ながら通話ができて、暗い道だって全然怖くなかった。
なので自然と声も弾んでしまう。
『まーしーずる！俺もAちゃんとおしゃべりしたい！』
そう言って今度は坂田さんらしき人が画面に映る。
『Aちゃんこんばんは！ケガ大丈夫？災難やったね』
元気いっぱいだけど私を気遣ってくれる坂田さん。
しかもちゃんづけ名前呼び・・・。
「坂田さんこんばんは。ありがとうございます。んー、災難でしたがこうやってみなさんとお話しできてるのでプラマイプラスです！」
全力で答える。
『言ってることかわええなぁ』
坂田さんからそんな言葉が聞こえたけど、crewなら誰しも思うはず。
というか、バレたら私消されるのでは。
「なんだか心配かけてしまってすみません」
こうやって電話してくれたのは、私の連絡が遅かったからだよね。
『いや、別にかまへんよ。俺らが配信中やから気にかけてくれたんかなーとかも思ってたし』
そうセンラさんが言うか言わないかのうちに今度はうらたぬきさんが画面に映りこんできた。
『Aさんはじめまして、うらたぬきでーす！センラこんなこと言ってるけど、配信に集中できないくらい気にしてたからねー。めちゃくちゃ心配してたと思うよ。今のは照れ隠しだと俺は思ってる！』
『うわぁぁ！うらたんなに言うてるんですか！！適当なこと言わんとってください！』
うらたさんの言葉にセンラさんが慌てる。
その様子が全部映ってて思わず笑ってしまった。
他にも、志麻さんや坂田さんが『めっちゃそわそわしとったやん！』とか『スマホめっちゃ見とったやん！』など配信中のセンラさんの様子を暴露していく。
『もう、Aちゃんもいつまで笑っとるん！』
「あはは！ごめんなさい！心配かけたことも。でも嬉しいです」
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作者名：蒼野真白 | 作成日時：2020年4月13日 10時
