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下着の中へ侵入した指が、つぷりと中へ埋め込まれた瞬間、鈍器で頭を殴られたような衝撃に私は反射的に嘔吐いた。
「わっ、吐いた？こいつ」
「タオルしてっから平気っしょ」
興奮してるのか荒い息が顔に浴びせられる。
気持ち悪い。
気持ち悪くてまた込み上げる。
「あはっ、濡れてきたよこいつ」
馬鹿みたいに上擦った声。
それは単なる生理現象なのに。
異物が入ることを予感して、身体が傷つかない為の防御反応でしかないのに。
再びカメラのシャッター音がした。
「挿れちゃう？」
「そーだな。こいつどーせびっちだしな」
「空き教室でヤッてるような女だし」
「俺達を訴えることなんかできねーよな」
この人達は藤ヶ谷先輩と私のことを知ってるる？！
顔から血の気が引く。
でも、どうして。
普段不用品置き場と化した旧校舎に渡り廊下を渡ってわざわざ訪れる人なんていない。
なのにどうして。
まさか。
まさか。でも。
上手く息が出来ずに意識が遠のいていく。
「はぁ、やべ、我慢できねぇ。もう出したいっ」
「じゃあお前が先シコれよ」
突然、乳首を摘まれ、身の毛が逆立った。
痛いくらいに中を掻き回される指に、声にならない悲鳴が洩れた。
そして。
顔に生暖かいものが掛けられた、と感じた瞬間、その強烈な異臭に私は意識を失った。
＊
目が覚めるとベッドにいた。
真っ先に広く高い天井が見え、自分が何処にいるのか分からなくて、ゆっくりと辺りを見回せば、すぐ近くにパイプ椅子に座り、腕組みをしたままうたた寝をしている人がいて、息が止まる程驚いた。
「玉...森先輩──？」
私の声に、玉森先輩がはっとして顔を上げる。
「A、目覚ました？気分はどう？」
訊かれて、先程の記憶が突如フラッシュバックする。
瞬間、胃から酸っぱいものが込み上げて、慌てて口を押さえた。
そんな私の様子に気づいた玉森先輩が、咄嗟に近くにあった洗面器を私の前に置いてくれる。
「我慢しないでいいから」
「すみ....ませ....んっ」
吐くものがなく、胃酸だけを吐き続ける私の背中を優しく擦ってくれる玉森先輩。
身体がガクガクと震え、額に脂汗が滲む。
吐いた後も、ハァハァと呼吸が乱れる私の背中を玉森先輩が優しく撫で続ける。
「大丈夫、大丈夫だよA。もう２度と怖い目には合わせないから」
全て、知っているんだ。
そう思ったら何だかほっとして、堪えていた涙が一気に溢れ出た。
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R(プロフ) - 続編の下書き終わるの待ってます！ (2020年7月16日 20時) (
レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 私の好きな、女性に冷酷な太輔くん、ここにいました！女の子をとっかえひっかえみたいな。ドンジュアンみたいですね。やっぱりハマり役ですね。でも、物語はちょっとツラい展開になってきましたね・・・ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ayachokoさん» あやちゃん(TT)いつぶりだよっていうくらいの久々更新でごめんなさい。まだ読んでくれていたのですね涙。Fさんイイ男(あくまで自分的好み)に書きたいと思えば思う程出来なくて逃げました笑。ゆるゆるとですが頑張りますね(TT) (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - sioriさん» お久しぶりですw 悪い男なFさん私も大好きですが難しいです(TT)でもミュージカルのF様の素晴らしさに触発されたので再び頑張ってみようかと(><)。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 良かった、更新された(涙)ドンジュアンのおかげだね(笑)私も栞ちゃんと一緒でしろたんの描くメンバーみんな大好きです！しろたんが描く悪い男、すごいかっこいいのでこれからも楽しみにしています。 (2019年9月1日 12時) (レス) id: 307c8bd05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2018年12月18日 7時
