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窓際の一番後ろにあった机の椅子を、くるっと反対向きにして腰を下ろす先輩。
「来てA」
そう言って広げられた両腕。
躊躇なく先輩の上に跨り、屹立を飲み込んで行く自分。
「はっ、上手じゃん」
私を見つめながら、私の鼻に自分の鼻を何度も擦り合わせる先輩。
鼻先が触れ合うだけでゾクゾクと感じて、甘い息が洩れる。
「鼻キスも感じる？」
「んっ」
「目開けてろ、ずっと」
先輩の目は、声は、私の身体の奥に熱を生む。
その熱は、先輩の唇、舌、指によって、膨らみ、さざ波のように全身に広がっていく。
ドロドロに溶かされていく身体。
心だけ、心だけはその熱に飲み込まれず、溶かされてないように必死に凍てつかせて。
「んっ、ふっ、んんっ、ん」
上から激しく突き上げられ度に跳ねる度に、出そうになる声を、右手の指を自分の口に入れて堪える。
「Aもっ、動けよっ」
口に含んでいた指を取り払われ、掬われるようにキスをされて、指の代わりに夢中で先輩の舌を吸った。
今ここで隕石が堕ちてきたら。
核爆弾が落ちてきたら。
こんな風に先輩と口付けを交わしながら死ぬのも悪くない。
そんなバカみたいなことを少しだけ夢見ながら、先輩の動きに合わせるように腰を動かし、先輩の唇に声を封じて貰う。
「Aっ、も、いく...」
「やぁっ、ん、ァッ、ふぅ、んんんっ！！」
先に果てる私の中がビクビクと収縮する。
「っ、くっ、んっ！！」
低い呻き声と共に、中でドクンと大きく波打つ先輩を感じながら、私はぎゅっと目を瞑った。
＊
「優等生なAが教室でこんなこと俺としちゃうなんてな」
先輩が揶揄するように笑い、私の耳朶を食んだ。
「いい女だね、A」
これが、いい女？先輩の好み？
なら教室で抱かれた女の子は皆いい女....？
ぐったりする私を抱えたまま、椅子から立ち上がると、私を机の上に座らせる先輩。
そして自分の乱れた着衣をさっさと直し、息を整えている私のブラウスのボタンを留め始める。
その手馴れた行動に胸が痛む。
「じ、自分で出来ます...」
自分はあくまでも玩具。
だから先輩のこういう優しさはいたたまれなくなる。なのに。
「後戯も受け入れるんだよ、可愛い女は」
覚えて、と耳元で囁かれる。
期待したら駄目。
嫉妬したら駄目。
苦しくて、痛くて、残酷な程甘美なこの恋は、自分から何かを望めば泡のように消えてしまうと理解っているから。
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R(プロフ) - 続編の下書き終わるの待ってます！ (2020年7月16日 20時) (
レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 私の好きな、女性に冷酷な太輔くん、ここにいました！女の子をとっかえひっかえみたいな。ドンジュアンみたいですね。やっぱりハマり役ですね。でも、物語はちょっとツラい展開になってきましたね・・・ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ayachokoさん» あやちゃん(TT)いつぶりだよっていうくらいの久々更新でごめんなさい。まだ読んでくれていたのですね涙。Fさんイイ男(あくまで自分的好み)に書きたいと思えば思う程出来なくて逃げました笑。ゆるゆるとですが頑張りますね(TT) (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - sioriさん» お久しぶりですw 悪い男なFさん私も大好きですが難しいです(TT)でもミュージカルのF様の素晴らしさに触発されたので再び頑張ってみようかと(><)。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 良かった、更新された(涙)ドンジュアンのおかげだね(笑)私も栞ちゃんと一緒でしろたんの描くメンバーみんな大好きです！しろたんが描く悪い男、すごいかっこいいのでこれからも楽しみにしています。 (2019年9月1日 12時) (レス) id: 307c8bd05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2018年12月18日 7時
