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初めてのことだらけな今日という１日。
それは今日だから。
明日になれば今日は過去になる。
過ぎ去ってしまえば、きっとなかったことと同じになる。
初めて自分の身体に男を受け入れても、別に世界は変わらない。
世界が、先輩が、自分の全てを受け入れてくれたと思える程、自分は愚かではないし
今まで通り、この世界から浮いている自分に変わりはないから。
ただ先輩は私が一生経験出来なかったであろう世界を見せてはくれた。
でもそれは大きな副作用も、もたらす。
より一層孤独が増すという副作用を。
だから何も考えたらいけない。
夢を見たらいけない。
今まで通り何も変わらない。
変わっちゃいけない。
鏡に映る自分はお金と手間をかけて、今までの自分よりは少しだけ小綺麗に見えるけれど、でもただそれだけだ。
ところどころ紅い花弁が散っている身体を見つめていると、愛されたと勘違いしてしまいそうになるけれど。
「何鏡の中の自分に見蕩れてんだよ」
「きゃっ」
「ちっとも出てこねーから死んでんのかと思った」
急にバスルームのドアを乱暴に開けて入ってきた先輩に驚いて声を上げると
後ろから抱き締められ、鏡越しに先輩が笑う。
「余韻に浸ってた？」
「はい」
先輩には何を取り繕っても隠しても無駄。
だから素直に頷けば
「素直。可愛いね」
綺麗で繊細な指が私の身体を這っていく。
すぐに昨日の快感を思い出して、反応する身体。
まだ先輩のモノが挟まっているような奥が疼き出す。
「あっ、んっ、ふっ」
「Aっ、お前結構....ヤバイなっ」
先輩の甘い息が首筋にかかり、脳も身体も痺れて溶けていく。
「ぁぁっ」
「はっ、ん、溺れそっ」
先輩が切なげに呟いた瞬間、後ろから私を貫く。
「っああっ」
崩れそうになる身体を洗面台にしがみついて衝撃に耐えれば、すぐ後ろから先輩に顎を掴まれ、鏡越しに目が合う。
「俺をっ、喜ばせろよっ」
「ぁっ、んっ、太輔っ、好き....っ、ぁっ、好きっ」
「んっ、なぁっ、厭らしいことも言って。A、気持ちい？」
「、んっ、あっ、、気持ち....い」
「いいこ」
「ぁっ、んっ、太....あっ、やぁっ」
「とぼうぜ、２人でっ」
厭らしい、自分の顔。
恍惚とした醜い顔。
綺麗なものに、美しいものに、悪さというものが加わったらば、それはもう麻薬と同じ成分。
冷めていても溺れていく。
諦めていても溺れていく。
先輩の全てに────。
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R(プロフ) - 続編の下書き終わるの待ってます！ (2020年7月16日 20時) (
レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 私の好きな、女性に冷酷な太輔くん、ここにいました！女の子をとっかえひっかえみたいな。ドンジュアンみたいですね。やっぱりハマり役ですね。でも、物語はちょっとツラい展開になってきましたね・・・ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ayachokoさん» あやちゃん(TT)いつぶりだよっていうくらいの久々更新でごめんなさい。まだ読んでくれていたのですね涙。Fさんイイ男(あくまで自分的好み)に書きたいと思えば思う程出来なくて逃げました笑。ゆるゆるとですが頑張りますね(TT) (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - sioriさん» お久しぶりですw 悪い男なFさん私も大好きですが難しいです(TT)でもミュージカルのF様の素晴らしさに触発されたので再び頑張ってみようかと(><)。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 良かった、更新された(涙)ドンジュアンのおかげだね(笑)私も栞ちゃんと一緒でしろたんの描くメンバーみんな大好きです！しろたんが描く悪い男、すごいかっこいいのでこれからも楽しみにしています。 (2019年9月1日 12時) (レス) id: 307c8bd05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2018年12月18日 7時
