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Ｊｒの子を買いに行く予約を入れた前日、私はジンに呼び出された。
「今日はお店はいいから、ジンに付き合ってあげて」
ママから電話で連絡を貰い、私は急いで普段着に着替えてマンションの外に出る。
すると既にジンが高級外車のハマーに乗ってマンションの前で待っていた。
「遅せぇよ！！」
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて右側の助手席に乗れば、すぐに繋がれる左手。
「あ、あの何処へ？」
「言ったろ？この借りはお前の身体で払って貰うって」
「労働、じゃないですよね？」
「バカか、お前」
呆れたように、だけど楽しそうにジンが声を上げて笑う。
「まぁ、でも労働か」
道はさほど混んでおらず、約１０分程で車は都内の有名ホテルの地下駐車場へと入っていった。
∇
「んな緊張すんなよ。シャンパンでも飲む？」
「あのっ、私、あのっ、こういうの、慣れて、なくてっ」
広いスイートルームの何処に居ればいいのか分からず、窓辺で不審者のようにうろうろしていると、後ろからジンに抱き締められる。
「うん、知ってるから。お前がまだ男を知らないってことくらい」
「す、すみませんっ」
「ん？何で謝んの？」
「上手な奉仕が出来るか自信がなくて....」
「ははっ、んなの最初から期待してねーし」
ジンが私の手を引き、ベッドルームへ誘う。
「酒飲みながらゆっくり会話でもしてからって思ったけど、お前があんまり可愛いこと言うから、もう興奮しちゃったじゃん....」
そう言われるや否や、ベッドの上に押し倒され、唇を塞がれる。
「男も知らないくせにＪｒタワーへ乗り込もうなんて流石に許せるわけねーだろ」
「です、よね....」
「女って初めての男は特別だと思っちゃうんだろ？だからお前の初めては俺が貰うから」
そう言って私に覆い被さるジン。
愛しい重み。
切ない重み。
苦しい重み。
初めての男は特別───。
「ジンならいいの....？」
「俺ならいいよ」
嘘ばっかり。
本気になられたら困るくせに。
今日は外されているけど、いつもは左手薬指に光っている指輪が何よりそれを物語っているのに。
ジンが性急に自分の衣服を脱ぎ捨てる。
鍛えられた筋肉質で男らしい身体を目にして、心拍数が上がる。
その腹には直径５ｃｍの刺し傷のような傷跡。
左腕に彫られたブラックアンドグレーの美しいコウモリのタトゥーに思わず手を触れれば、
「目が見えなくても直感で飛ぶの、俺」
ジンがそう言って笑い、私の唇を優しく食んだ。
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ましろ(プロフ) - clubwonderさん» お待たせしていてごめんなさい；；やっと書き始めることが出来たので....相変わらずちまちま更新になるかとは思いますが、どうかお付き合い下さいませ！！ (2018年8月10日 20時) (
レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - お忙しいのか中々更新されないですね…。気長に待ってるので、このまま終わるという事にはならない事祈ります！続きが気になって仕方ないです！ (2018年7月28日 1時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - みゆさん» 最近なかなか更新出来ずにごめんなさい；；また近々再開しますのであともう少しだけ待っていて下さいね！温かいお言葉本当に有難うございます。とっても嬉しいです^^ (2018年7月9日 0時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - sioriさん» siori様、しばらく更新せずにごめんなさい；；次の章では彼等sideも出てくるので全容が明らかになるかと。ってそんな大したこともないんですけどね(笑) (2018年7月9日 0時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - clubwonderさん» お返事遅くなってごめんなさい；；毎日覗きに来てくださっていたなんて嬉しくて泣きそうです。今少しお休みしていますが、今月末からまた書き進めようと思っていますのでもうしばらく待っていて下さいね。本当に読んで下さって有難うございます！ (2018年7月9日 0時) (レス) id: ba5f8d5732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2018年5月8日 18時
