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4 F ページ40

どうかしてる。

校庭で行進練習をしていた生徒達。

スローモーションのようにAが崩れ落ちるのが分かった。
すぐに分かってしまった。

気づいたら既に走り出していた。

誰よりも先にAを抱え上げれば、養護教諭も走って来て、Aの容態を確認し、「保健室までお願いします」と俺に頭を下げた。

Aの細く華奢な身体は想像以上に軽くて、俺が抱き潰したら壊れてしまいそうだなと、一瞬邪なことを思った自分に辟易した。

ハーフパンツから伸びた細く綺麗な脚と、体操服からうっすら見える下着の線に、いやでも年頃の女を感じてしまう。

本当は男の俺が抱えない方が良かったのかもしれない。

後で上や、他の生徒達から何か言われるかもしれないなと思ったが、仕方がない。

あの時は考えるよりも先に、身体が動いていた。

俺はいつだってAを目で追っている。全身全霊でAを気にしている。

だから、すぐに気づいたんだ───。





眠っているAの顔を見つめていたら、どうしても我慢出来なくなって。

その唇で北山と何回、した?
何回キスをした?

俺のことが好きなんだろ。
なのに、お前は北山と。

どす黒い感情が心に広がっていく。

自分で突き放しておきながら、本音はこんなにも醜く、浅ましくて。

結婚してしまえば、諦めもつく。
こんな苦しい感情から解放される。

だから、後もう少しだけ...

Aの唇にそっと自分のそれを重ね合わせた。

たったそれだけの行為で、身体の奥がズクンと疼く。

甘く切ない痺れに、思わず吐息が洩れて、慌てて唇を離した。

まさかすぐにAが目を開けるなんて思いもせずに、身を離そうとした俺の腕をAが掴む。

「た...いちゃ」

苦しそうな、悲しそうな瞳。

吸い込まれそうな程、真っ直ぐに俺を見つめる瞳。

俺はその目を見つめ返すことが出来なかった。

やがてAが「結婚するの?」と小さな声で訊いてきた。

玉から訊いているのだろう。

最近元気がなかったのはそれが理由か。
そう思う自分は自惚れてるんだろうか。

「何で...何で、私せっかく...せっかくここまで大きくなったのに。やっとここまで来たのにっ」

胸が抉られるように痛んだ。

涙を溜めて必死に俺を求めるA。

親友の娘。
かつて愛した女の娘。
教師と生徒。

だから何だって言うんだ。

そんなこと大したことじゃないのかもしれない。

「A、俺はっ」

北山が来なかったら、俺は何を言うつもりだった?

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ましろ(プロフ) - ayachokoさん» た、大したことない(爆)太ちゃんが独りで息巻いてるだけです(爆)(爆) てかそんな思い付かないですよねアクロバティックなこと← (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ぐりさん» うわぁーもう半月経ってますね涙。ご、ごめんなさい;; しかもこの先、しばらくずっと話も動きませんが、どうかお付き合い下さいませヽ(;▽;)ノ (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - mamiさん» だいぶお待たせしてしまい本当にごめんなさいっ(土下座)体調崩して長期療養していて涙 ぼちぼち復活出来そうなので頑張りますね><。。 (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - すごいです、ましろさん…!!脇の下攻めるとかさすがすぎて(//∇//)私が知らない愛し方で啼かせて太ちゃんっ!←違う 自坦のハッピーエンドが少ないましろさんの作品。このお話はどうなるのか…ドキドキ(@_@;)続き楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2017年11月30日 12時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり(プロフ) - もーう息苦しい!!ので、続きを!!どうかよろしくお願いしますー!!笑 (2017年11月28日 23時) (レス) id: ccfaf12877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2017年10月14日 16時

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