ETERNAL after story

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Aが帰った後は、部活へと顔を出した。

進学校なので、そこまで部活に熱心じゃないのは正直助かる。

運動部でも部活は週３日だけだから。

俺が弓道部が練習をしている弓道場に顔を出すと、

「たいぴー、１年生はどうだった？可愛かった？」

３年の女子が練習を止めて集まってきた。

「こら、練習しろよ」

「初々しくて可愛かったでしょー１年生」

自分達だってたった１７、８のくせに、まるで経験豊富ですれてるみたいに話す３年女子。

まぁ、そこが逆に可愛いっちゃ可愛いんだけど。

「またたいぴーのファンクラブ会員が増えちゃうね」

「適当なこと言ってんな、んなのねーよ」

「たいぴーが知らないだけだよ、あるんだってば」

「やまぴー先生だけだろ、それ」

やまぴー先生は俺より２つ上の我が校が誇るイケメン英語教師だ。

「やまぴーは勿論あるけど、たいぴーもあるの」

そもそも俺が生徒達にたいぴーと言われるようになったのも、やまぴーが俺のことをふざけて「たいぴー」と呼んだことが発端だった。

そしてその呼び名は生徒達に代々受け継がれていってるというわけで。

「私入ってるもん」

「私もー！」

口々に手を上げる女子達。

こいつら、ほんっと暇だな。

「んなのに入るより、イケメンアイドル追っかけてた方が良くないか？」

「それも入ってるけど、日常生活でもうるおいとときめきが欲しい」

「お前らって俺でときめくの？」

「ときめく！！」

「はいはい、どーもね」

即答され、俺は苦笑するしかなかった。

そんな３年女子との軽口の叩き合いを遠目で見ている２年生。

どうも３年が俺に話しかけている時は、２年や１年は来ちゃいけないというのが暗黙のルールらしい。

要は俺と接する権利は年功序列で、３年生が最優先。
これは何も部活に限ったことじゃなく、普段の学校生活でも、らしいけど。

まぁ、彼女達の水面下の争いなんて、俺にはどうでもいいことだけど。

「たいぴー１年の担任だし、今年は弓道部、いっぱい１年が入ってくるかもね」

「期待すんな」

部長の怜愛を小突くと、嬉しそうな顔をする怜愛。

「たまにはたいぴーの弓構え見たいよ、弓持ってよ」

怜愛のお強請りに他の女子達も騒ぎ出す。

「ああ、分かった分かった、無事、新入生が入ったらな」

俺は溜め息をつきながら、

「はい、練習戻れっ」

女子達を追い払った。

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