ETERNAL

独りで T ページ23

なかなか寝付けないAに歌を歌ってあげたり、互いに小さい頃の話をしたり、そんなことぐらいしか結局は出来なかったけれど。

ふいに泣き出すAを抱きしめて背中を撫でてあげることぐらいしか出来なかったけれど。

何とか薬の力に頼らず眠りにつかせることが出来て本当に良かったと思った。

薬を飲んで寝ると、怖い夢を見ると言っていたから。

「今はいい夢見れてるかな。いや、夢なんか見ずにぐっすり眠ってくれるのが一番いいんだけど」

てか、まいった...

オレの方が、目を瞑っても全く寝つけない。

オレは静かにベッドから抜け出して、バスルームへ向かう。

「まじでヤバイ」

Aが寝た後も、オレの興奮は全く収まる気配を見せず、自分のモノながら憎らしく思えてくる。

次があるなら３発ぐらい抜いてから仕事する絶対。

オレは泣きたい気持ちで心に誓った。

何しろこんなことは初めてで。

どちらかと言えば、面倒臭いと思うことの方が圧倒的に多く、そのせいで付き合った女の子達にもは淡泊だと呆れられたり泣かれたり、苦い思い出ばかりの自分。

勿論健全な若い男子だから、したい気持ちが全くないわけではないが、クラスの男達が盛り上がるような情熱と興奮は自分にはあまりなかった。

おかしいのかなオレ。

今まで何度もそう思った。

だけど。

優しい言葉と数多くの奉仕を暗に義務づけられている男の身として、その責務を果たしてまでどうしてもしたいとは思えることなんて、今まで一度たりともなくて。

なのにこの今の状態は何だよ...

オレはバスルームの中に入ると、自分の熱く硬くなっている部分に手を伸ばした。

ヤバッ、すぐいくかも...

Aの匂い。唇の感触。

柔らかな２つの膨らみ。細い腰。

思い出すだけで身体の中心が疼き、熱い息が零れる。

「は、はぁ..ぁっ」

乱暴に上下に扱くと、想像以上に気持ち良くて足がガクガク震え、思わず壁に寄りかかった。

「っ。ぁっ、ぁぁっ」

洩れる声も抑えることが出来なかった。

Aの身体を想像し、その綺麗な身体を開かせ、自分自身で貫く瞬間を思い浮かべる。

よがらせ、啼かせて、腰を振らせる。

オレの下で乱れるA。

酷く興奮した頭の中で何度も何度もAを汚す。

「あ...あっ、んっ」

もう限界だった。

先端を強く擦り上げ、爪を立てた。

瞬間、脳天まで突き抜けるような激しい快感が全身を駆け巡り、

「っく」

Aのイッた表情を想像したオレは、一気に欲を放った。

３人の関係 F→←しないこと T

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す