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してあげる ページ6

「いつかあたしを本当に好きになってくれる可能性はある?
あたしはまだニカの隣でニカを待っててもいいの?」

「いいよ」

別に他の誰かを好きになったわけじゃない。

朱里に恋をする可能性がないわけじゃない。

オレは朱里にそっと口づけた。

ヤりたい盛りの高校生男子が寸止めするくらいには、朱里のことをちゃんと大事に思ってるのは分かって欲しいと思って。

ただ。

この興奮しまくったモノをどうしよう。

かっこいいこと言ったけれど、すっごいかっこ悪い...

「えっと...手でしよっか?」

困っているオレに気付いた朱里が俺を見た。

「あ、いや、大丈夫...トイレでしてきていい?」

「それってあたしのこと考えてする..の?」

「う、うん、そう。ダメ...?」

わー、何言ってんだ、オレ。

すると朱里が嬉しそうに微笑んだ。

「だったら、してあげる」

そう言われて、屹り立つ自分自身をそっと握られた。

「あっ、はぁ...」

思わず声が出た。

「ん、ぁっ....んあっ」

気持ちよすぎてたまんない。

涙目で慣れない手つきでオレの固くなったモノを一生懸命扱いている朱里の姿に、五感全部で感じていく。

「あ、もっとっ、つよ....くっ、ンンッ」

そう言いながら、下を向いて俺自身を必死に見つめている朱里の顎を上へ向かせて、何度も角度を変えてキスをした。

「んっ、ふっ...んっ」

途端に疎かになる朱里の手の動き。

「あ...手離さないでもっと扱いて...んぁっ、もっと早く」

限界の近いオレが上ずった声でお願いすれば、朱里が強く上まで擦りあげる。

「朱里・・ねぇ・・も、いって..いい?」

朱里が頷いたのを確認した瞬間、

オレは言いようもない快感に襲われて、朱里の手の中で自分の欲を放った。

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作者名:ましろ | 作成日時:2015年10月13日 16時

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