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『じゃあ取引ってことで……』
「ああ……」
私と千空が討論し、結局取引という形でまとまった。3700年振りの討論に疲れたぜ………
朝から疲れながらも火薬製造の証である燃え上がる黒煙の消火活動を始めようとしたその時、杠さんが何かを見つけた。あれは──
『狼煙…でもなんで？獅子王司が上げるわけない』
「しかも逆方向だしな」
「じゃあなんだ！？山火事か！？」
いや違う。明らかに、誰かが故意に上げたものだ。偶然狼煙が上がるなんてことありえない。
「このストーンワールドに俺らの他にも誰かいる…！」
「どうする千空！消すのか？！点けるのか？！」
勿論点けるに決まってる。
千空に向かって叫んだ大樹に、千空が叫んで返した。私らがどうなろうと他に人類がいるのならまだ安心出来る。
千空の考えは知らないが、千空が「狼煙を上げろ！！」と言った瞬間に私、杠さん、大樹はとにかく燃えるものを突っ込んだ。
「火薬が尽きちまう！燃えるもんじゃんじゃんブチ込め！！」
「待ってろ木を集めてくるぞー！」
『え、大樹が行くと……』
「何か不味いのか！？」
『いや別に、』
ちょっと嫌な予感がしただけ。
呟くだけ呟いて早く帰ってきてねと圧をかけた。いくつもの小説を読んできた私にとってフラグが何かくらい分かってる。
ポタリ、と冷や汗が垂れたが気にしないようにした。
「……おいA、逃げろ」
『え？なんで私だけ』
「最悪逃げなくてもいい、隠れろ！！」
理由を言いなさいよ！！？？私が理由なしに「うん」とか「すん」とか言うと思ったら大間違いだぞウザガミ！！
ギャアギャア言う私の背中をグイグイ押して、私は自分の意志とは関係なく木の影に隠れてしまった。絶対許さん。なんなんだこの緊急事態に。人は1人でも多い方がいいに決まってるのに。そんなに嫌いなの私のこと？？泣きそう。
こっそり木から千空達の方を覗くと長髪の男(杠さん付き)と喋っていた。
「──もし科学の武器を作り、旧世代を蘇らせれば既得権益を求めて争い出し、たちまち汚れた世界へと逆戻りだ。それを食い止めるためなら、俺が力で統べることも厭わない」
『杠さん…』
「んで、科学マンの千空はブチ殺すっきゃねーと。ククク、お優しすぎる死刑判決に全米が泣くわ」
「うん、でもその前に石化復活液のレシピと……Aは、何処に隠したんだい？」
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胡蝶有希(プロフ) - 最高です！ありがとうございます！続きを楽しみに待ってます！ (6月26日 11時) (
レス) @page15 id: 90be65bd07 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 更新！！！ありがとうございます！！！！ (2021年5月25日 16時) (レス) id: 6bafd1166d (このIDを非表示/違反報告)
っか - 更新待ってます！めちゃくちゃ面白い！！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: 599cce0d95 (このIDを非表示/違反報告)
ナト(プロフ) - 月花さん» 返信遅れて申し訳ありません、ありがとうございます！！いいですよね文系女子と理系男子………(？？) (2020年11月20日 21時) (レス) id: 2919078fa3 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 更新頑張ってください！ずっと待ってます！文系女子と理系男子…なんかいいわぁ〜← (2020年5月17日 15時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナト | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel
作成日時：2020年1月25日 22時
