【文スト】転生以下略したら太宰治の姉でした。

悩みが十五 ページ17

A視点




私は本をぱたりと閉じて、隣の中也さんににこにこ笑いながら言う。ちゅやさんは一瞬硬直した。

は？何？なんで？？私の顔が醜かったのか？いやこれ太宰さんとクリソツな顔だぞそんな訳あるか。

アッ太宰さんの顔だから！？物凄い納得〜〜！！！




『今からするのは調査、聞き込みです。爆発を一番間近で目撃した人物に話を聞きに行きます。』




「あ、ああ………」となんかわかったのかわかってないのかよくわからない感じでどもって言う中也さん。なんで？

そしてそのあとなんか視線を大分彷徨わせて、やっとといった感じで口を開く。




いや中也さんマジでどうした？あれなんか体調悪い？

私の説明原作小説の太宰さんと殆ど同じだからわからないことは無い筈………いや、でも………

とか素晴らしい笑顔のまま悶々と考える。どうした中也さん。らしくない。心配である。




「聞き込み………面倒だが、敵を締め上げて終わり、って話にはなんねぇのか？」



「なるわけないでしょ。」




ひょっこり弟が私の横から口をはさむ。顔には思いっきり嫌悪の表情が浮かんでいる。

そしてそれに対して中也さんもメンチを切る。アッ良かった多分ちゅやさん何時も通りだわ。安心と信頼の双黒。でも喧嘩はやめてくれ、お願いだから。




「あ？俺は手前にゃ聞いてねえんだよ。黙ってろ。」



「はぁ？姉さんの手を煩わせてまでこんな当たり前のことを聞く低能こそ黙ってれば？？」



『はーいそこまでにしようねー！！！中原君。うちの弟がすみません。説明するので怒らないでください。

治、お願いだから一寸静かにしてて。ね？煽らないで？あとでアイスあげるから。ね？』



「僕、アイスより姉さんが欲しい。」



『シャラップ』




頭を抱える。もう駄目だ。森さんは私の言う事なら聞くって言ってたけど全然そんなことないし。

どーせ面倒なことを一応信用できる私に任せただけなんだろもー！！マジで！マジでもう！！

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