検索窓
今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:125,660 hit

久々の ページ4

A視点




あれから暫く時間が流れ、私は獄舎へ続く扉の前に立っている。




今さっき芥川君が鏡花ちゃんをトラック引き連れて迎えに行った所だ。

ここまで私の知る限り原作通りに進んでいるらしい。このまま行けば鏡花ちゃんは一先ず助かるだろう。




だから私も自分のことに集中できる。うん。したくない。




ずるずるとその場にしゃがみ込む。




いやだって無理だって会いたくないって!!幾ら恩もあるとは言えど自分にあんなことした男に会えるか!!

でも鏡花ちゃんって云い訳………いや心配してたのは事実だけど………心配事なくなったから行かなきゃダメですよね??




だって町とか任務とかで心の準備なしに会ったら私ぜッッッたい心臓発作で死ぬ。

それなら心の準備できるここで会った方が良いし。

でもな〜!!!会いたくね〜〜!!!!




………何で私がこんな目に………何回でも言うけど、転生者なのに人生厳しすぎだろ常識的に考えて………




いや、うん、でも、ここで蹲ってても話し進まないし。




私は立ち上がり、頬を叩いてキッと獄舎へ続く扉を睨む。

そしてドアに手を掛け、勢いよく開いた。




「二度目は無くってよ!」




………タイミング………




扉を開ければ、丁度中也さんが伝説の内股歩きのお嬢様口調をして居る所だった。

私は折角キリッとした顔を気まずそうに歪め、勢いよく開いた扉をすすすと閉め乍ら云う。




『あの、すみません、お邪魔しました………』



「ハァッA!?いや待てAこれには理由が」



『いえ、あの、判ってます。本当に。あと絶対に他言しません。本当にすみません。お邪魔しました』



「いや判ってねぇだろその口調は!こっち見ろオイ!!目ェ合せろ!!」



「中也ざまぁ!!」



「手前は死ねクソ青鯖野郎!!」




原作知識で色々と知っているが、気まずさが半端ない所為でなんか勘違いしてるみたいになった。




えっなんでこんな入室のタイミング悪いの?獄舎の扉が厚くて外まで声が届かなかったせい??

おのれあと数秒!あと数秒悩んでればこんな事には!!

気まずい→←ぼーっと



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (415 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1697人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

メープル - この作品が大好きです!!!!続きを書いてほしいです!!!!! (12月9日 10時) (レス) @page18 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 素敵な作品に出会えて嬉しいです。もう、このお話はおわりなのですか、? (8月18日 1時) (レス) @page18 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 凄く面白かったです!出来れば続きを書いて欲しいです!本当にお願いします! (8月16日 19時) (レス) @page18 id: b6e28c60d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 凄く面白かったです!続きが凄く気になります! (7月2日 13時) (レス) @page18 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とっても面白かったです!!できれば続きを描いてほしいです!本当にお願いします!私事あとの話が一番好きなんです!鏡花ちゃんがこの後夢主さんとどんな感じになるのか気になります!! (6月10日 23時) (レス) id: bc3edc14c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月23日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。