【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。 (ページ44)

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外出が三十九回ページ44

A視点

え？え？と言ってお手本みたいな混乱の仕方の敦君を観察する。

心なしか目がグルグルしてるようにも見えてきた。おっもしろ～い！！

「え、ていうかあの、特務課に見つかるとやばいって………？」

『あれ？言ってなかった？私これでも特一級の危険異能力者だよ。アブねーやつだよ。』

「………」

数秒の沈黙の後、悲鳴の大合唱が始まった。

「えっ、えっ、ええぇぇぇ？え、あの、は？？え？？」

『オーケー、敦君。普段から君をおちょくってる私が言うのも変かもしれないしそうじゃないかもしれないが、言語的なコミュニケーションをしよう。』

「どういうことなンですか！？指名手配の写真は武装探偵社でも見たことありませんよ！？

そ、そンなに危険な異能力者なら指名手配の顔写真を一度は見たことがあるはず………」

『谷崎君、そんなもん権力持ったパトロンに全処分して貰ってるに決まってんじゃん？

でも流石に一回捕まると面倒臭いし………うん、それはもう凄い面倒臭いのいるし………

あとね、もう猟犬が怖い。何よりもそいつらが怖い。もうマジで怖い。』

「拷問がかい？」

『尋問(意味深)が怖い』

私は自分の体をぎゅっと抱きしめて震える。いやもうマジで怖い。本当に。

だってもうさ、マジでさ、怖いんだよ。あいつらは常に私に貞操の危機を与えてくるんだよ。

怖え………もう本当に会いたくない………とくにてるこさんアンタだよ！！漢字変換できない人！！

隊長はいい人なんだけどなぁ………でも視線で救いを求めるとそっと目を逸らされるからなぁ………

いや気持ちは痛いほどわかるし私も同じ立場だったら同じことすると思うけどやめてくれない？本当にマジで困ってるから助けて？？