外出が十七回 ページ19
A視点
私はツッコミ要因を揶揄えた喜びでニヤニヤしていると、敦君が喋る。
「パ、パトロンは兎も角。お金があるって言うのは羨ましいです。本当に………」
『君にも居るじゃん。』
国木田さんを指差して云えば、二人から「俺はパトロンではない!!」「国木田さんはパトロンじゃ無いです!!」と総ツッコミを喰らった。
おおう迫力。仮にも十八歳と同い年の背が高めの男性からの大声は迫力があるズェ………
『メンゴ。許してヒヤシンス。』
「………この人、本当に如何してパトロン出来るんですか………?」
そう疑問を口にする敦君。
マンション買ってもらっていた所を見ていたから、パトロンがいるのは事実だと思っているのだろう。
しかし其れでも疑いの目をしているので私の信用の無さが伺える。酷いぜ!
『まぁでも実際それは思う。』
「彼女は魔性の女だからね。」
『魔性の女 とは。
まぁそもそも私ってパトロン作ろうと思って作って無いし。勝手に出来てるし。』
「え、そうなんですか?」
敦君が意外そうに聞いてくるのに頷く。
『おん。言って無かったっけ?言ってないか………私の記憶ガバ過ぎるな………
あれだ、なんか顔とかに釣られて色んなのが言い寄ってくるんだよ。で、それを手酷く振る。
それでも諦めない。しかし私は手酷く振る。でも諦めない。振る。これを一ヶ月ぐらい続ける。』
異能で紙とペンでも用意して図解しようかと思ったけど色々ややこしくなりそうだし、単純に面倒くさいからやめた。
『で、それでも諦めない奴らが多く居る訳でして。そんな奴らには
「私はお前を愛さないしパトロンとしてしか見ないけど、気に入るものくれたらデートぐらいはする。
そんな関係でもいいなら連絡先をあげるからもう付き纏うな下さいお願いします。」って言うんだよ。
だから寧ろ私が貢がれる事に妥協してるんだよ。どうしてこうなった。』
「へぇ……貴女も色々と大変なんですね……」
『マジでそれ。なんかラスボスの愛人とか幹部に一人はいる淫魔系の役みたいで楽しけどね。』
そう言って冷えた珈琲を飲み干し、もう一杯頼む。
珈琲うめぇ!珈琲うめぇ!(カフェイン中毒)
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紅(プロフ) - 終わっているですと!? (2月20日 0時) (レス) @page48 id: c840862e70 (このIDを非表示/違反報告)
くまさん - お願いします!!!終わらないでください!超好みの小説なんです〜! (12月10日 1時) (レス) @page48 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
メープル - こういうのホンっと好きです!続きをお願いします!!!! (12月9日 14時) (レス) @page48 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - おわた? (12月2日 10時) (レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 終わっ…て…いる…? (9月8日 16時) (レス) @page48 id: 8f5d606c19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月20日 9時