さぁん ページ5
「…で」
「これが」
「「重要な事だって言うんですかぃ!?」」
私たちに任されたのは、倉庫掃除
重々しく、雰囲気を作っていたというのに
折角、仕事がちゃんとできると思いやしたのにねぇ
「掃除だって重要だろうが。終わったら今日は自由にしていいぞ」
「A姉さん、やりやしょう」
「変わり身早すぎでさぁ…」
副長のその言葉を聞いた瞬間、先程までとは違いやる気に満ち溢れる総悟
私は少し呆れながらも、ともに掃除に取り掛かる
私だってさっさと終わらせて、自由に過ごしたいんでさぁ
…まぁ、無理でしょうけどねぃ
そんなことを思いながら、真面目に掃除に取り組んでいると
「A姉さん。一つ、いいですかぃ」
「どうした?何か聞きたい事でもあるんですかい」
総悟の方は見ず、掃除している手元を見て返事をする
「A姉さんは、まだ怒ってるんですかぃ?
俺らが、あんたを遠距離特殊部隊を作ってまで前線から遠ざけたのを」
声は何処か、沈んでいた
そんな様子の総悟に私は明るい声で
「恨んでないって言ったら嘘になりやすけど、今の状態も楽しくて好きですぜ」
心の底から、こう言った
「なんてったっていつでも何時間でもネトゲができるんですぜぃ!?適当に屯所の様子を見るだけで!
もうサイッコーでさぁ!!」
いい年した大人が、そんなことで飛び跳ねながら喜ぶ
その様子を見て、呆れたように笑いながらも総悟は
「やっぱ、A姉さんはそうでないと」
私に聞こえない程度の声で、呟いていた
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風狐 蓮翠(プロフ) - 日波輪廻さん» ありがとうございます!お星さままで…感謝です! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!とても面白くて笑っちゃいました!星も一番右を押しました! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風狐 蓮翠 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月18日 16時